2011年『ジャズ批評』誌の選ぶ“ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム”に前作『ハート・ファースト』が選出された、次世代ジャズ・ディーヴァ、ヘイリー・ロレン（Halie Loren）。待望のニュー・アルバム『シンプリー・ラヴ』（VICJ-61686 税込2,100円）が6月19日にリリースされました。

　ヘイリーはアラスカ出身。幼少期より音楽に親しみ、15歳でプロとして歌い始め、16歳の頃からビルボード・インターナショナル・ジョンレノン・ソング・ライティングなど様々な作曲賞を受賞した才媛です。2006年にアルバム『Full Circle』でデビュー。

　2008年に発表された3rdアルバム『They Oughta Write A Song』で人気に火がつき、2010年このアルバムで日本デビューも飾りました。　その後もコンスタントにアルバムをリリースし、今や不動の人気を誇っています。

　そんな彼女の2年ぶり、6thスタジオ・アルバム『シンプリー・ラヴ』は、バラエティに富んだ愛の歌をロマンティックに綴っています。

　オリジナル曲をはじめ、ジャズ・スタンダード、キャロル・キングの「空が落ちて来る」、ノラ・ジョーンズの「アイヴ・ガット・トゥ・シー・ユー・アゲイン」、タートルズの「ハッピー・トゥゲザー」、フランソワーズ・アルディの「青春のブルース」など幅広いジャンルのセレクトも見事。

　ホッとする声質と、抜群の表現力。シンプルかつアコースティックなサウンドからゴージャスな音色に彩られ、愛の喜びを奏でています。

　憂鬱な雨の季節も忘れさせてくれそうです。