ラッパーのItaqが、9月18日(金)にリリースした4thアルバム『TYGTA -退下駄-』から「Kawthar」のミュージック・ビデオを公開。
「Kawthar」は、アルバムのラストを飾る楽曲で、レゲトンの軽やかなリズムと、長いトンネルを抜けた先のような解放感。楽曲の根幹を成すエモーショナルなビートを手がけたのは、Raylien Freaky。そこに重なるItaqのラップは、イスラム教の聖典『クルアーン』に収められた「潤沢章(アル=カウサル)」に着想を得て綴られたものです。
預言者が抱えた苦悩と、自身のキャリアにおける葛藤を重ね合わせながら、Itaqは自らの内側に根付いた罪の意識と向き合います。そして、その重みによって縛られた心を解き放つように、赦しと再生への意志をラップに託しています。
アルバムを締めくくる本楽曲は、宗教、自己認識、創作活動をめぐるItaqの思索が、一つの解放へと収束していく瞬間を捉えた作品となっています。MixおよびMasteringは、Itaqの盟友である:Plueが担当。明瞭な奥行きと潤いを備えた音像によって、楽曲に込められた解放感を音質面からも具現化しています。
MVの撮影および衣装提供を担当したのは、donuts tarou。古いデジタルカメラやiPhoneで撮影された映像特有の粗い質感を取り入れ、いわゆるdigicoreにも通じるローファイな映像表現を構築しています。
梅雨時の東京に漂う、湿度を帯びたブルーの空気。街の風景や人物の佇まいを淡い陰影とともに切り取りながら、楽曲に込められた内省と解放の感覚を映像へと落とし込んでいます。
Itaqの4thアルバム『TYGTA -退下駄-』の終着点にして、新たな始まりを予感させる「Kawthar」。その世界観を、MViとともに体感してほしいところです。