モグワイのスチュアート・ブレイスウェイトはイギー・ポップについて、著書『Spaceships Over Glasgow: Mogwai, Mayhem and Misspent Youth』に「ソロであれ、バンドのストゥージズであれ、イギー・ポップが自身の人生において決定的な存在だった」「ストゥージズを聴いたことは、僕にとって人生を変える出来事だった。彼らのセルフタイトルのアルバムは、まさに僕のバイブルだった。ドラッグ漬けで、バカバカしくて、完全に原始的だった。あんな音楽はそれまで聴いたことがなかったし、僕が生まれる頃にはバンドはほぼ解散していたけれど、僕はストゥージズの3枚のアルバムを、それまで聴いたどんな音楽にも劣らず愛するようになった。イギーのライヴ映像のVHSビデオを持っていて、何度も何度も繰り返しみた。彼のパフォーマンスは、それまで見たことのあるどんなもの、誰とも違っていた。スペクタクルも素晴らしかったけれど、本当に僕を魅了したのは彼の声と歌だった」と綴っており、イギーは「僕はモグワイがずっと好きだった。この曲の冒頭は、現代社会の耐え難い孤独感を思い出させた。マット・スウィーニーがアレンジしたヴォーカルは、怒りをぶちまけ、それを隠そうとしない人のために作られたような感じだった」と今回のコラボレーションについて語っています。
『Happy Tears』は設立30周年を迎えた、モグワイが主宰するレーベルRock Action Recordsからのリリース。新曲に加え、バンドのディスコグラフィから選りすぐられたハイライトやレア・トラックが収録されます。その中には、デジタル配信限定でリリースされたシングルや、Budapest Art Orchestraをフィーチャーし、Adam Wiltzie(A Winged Victory For The Sullen、Stars Of The Lid)がオーケストラ用に編曲を手がけた「New Paths to Helicon 1」のスペシャル・リワーク・ヴァージョン、「Brand New Paths to Helicon 1」も含まれています。
また、この新作の発表に合わせて、モグライはクリエイティブ・スタジオのCup & Nuzzleとタッグを組み、バンド自身の言葉で初めてバンドの物語を語る長編オーディオ・ドキュメンタリー、『Happy Tears: The Story of Mogwai』を制作。Cup & Nuzzleの創設者で、BBC 6 MusicのプレゼンターでもあるMatt Everittがナレーションを務める『Happy Tears: The Story of Mogwai』は、30年にわたるインスピレーション、独立、音楽、そして友情を綴ったオーラル・ヒストリーで、アルバム同様2027年1月8日に発表されます。