米ロサンゼルスを拠点に活動するアンバー・ナヴラン、アンドリス・マットソン、マックス・ブリックの3人からなるトリオ、ムーンチャイルド（Moonchild）が、通算6作目となるスタジオ・アルバム『Waves』を2026年2月20日（金）にデジタル、2月27日（金）にCD / LPでリリースすることが決定。アルバムからは「Ride The Wave ft. Astyn Turr」と「Not Sorry ft. Jill Scott & Rapsody」2曲のMVが公開されています。

　グラミー賞ノミネート歴を持つ彼らは、ソウル、R＆B、ジャズを自在に融合したサウンドで知られ、14年にわたるキャリアを通じて培ってきた温もりと真摯さ、そして高度な音楽性を軸に、常に新たな創造性の地平を切り拓いてきました。NPRのTiny Desk出演時の高い評価や、グラミー賞最優秀プログレッシヴR＆Bアルバム部門にノミネートされた前作『Starfruit』を経て制作された本作『Waves』は、原点回帰でありながらも新たな挑戦の一歩となる作品。

　メンバー全員がマルチ・インストゥルメンタリストであり、作詞・作曲・アレンジ・プロデュースまですべてを自ら手がける彼らは、本作を“心の健康”“癒し”“感情の成長”をテーマにした内省的なアルバムとして構築。浮き沈み、喜び、痛み、そしてその間にあるすべての人生の自然なリズムを音楽で描き出し、「本当の強さは、脆さを受け入れることから生まれる」というメッセージをリスナーに届け、キャリアの中でも最もパーソナルで感情的な深みを湛えた作品に仕上げました。

　サウンド面は、『Be Free』（2012年）、『Please Rewind』（2015年）、『Voyager』（2017年）、『Little Ghost』（2019年）、『Starfruit』（2022年）といった、これまでの作品群で築いてきた音世界を土台にさらに進化。豊潤なホーン・アレンジ、幻想的なハーモニー、そして心を包み込むようなプロダクションが、現代のR＆Bとタイムレスなソウルの境界を溶かしていきます。

　公開中のジル・スコットとラプソディを迎えた「Not Sorry」、そしてアスティン・ターをフィーチャーした「Ride The Wave」は、今後の展開を予感させるもの。豊かな楽器編成、胸に響くリリシズム、そして“自分を思いやる心”という精神が全体を貫いています。






Photo by Lauren Desberg