フランス生まれで英ロンドンを拠点に活動する作曲家 / マルチインストゥルメンタリスト、パスカル・ビドーによるプロジェクト“
Akusmi(アクスミ)”が、12月23日(金)に伝統的なガムラン / ゴングと現代的なストリングスを融合させたアルバム『
フリーティング・フューチャー』の国内盤をリリースします。
パスカル・ビドーは、ガムランとゴングをエレクトロニカとジャズに融合させた作風が印象的なアーティスト。ミニマリズム、コズミック・ジャズ、第四世界の影響を受け、ジャンルを超えてブレンドされたサウンドは、無名の存在ながらガーディアンやモジョで絶賛され注目を浴びています。
本作は、彼がインドネシアを訪れた際に伝統的なガムランとゴングの音楽に没頭したことが発端で制作。テーマ、モチーフ、メロディの多くはガムランの重要な調律法の一つである“スレンドロ”音階が使われ、シンプルなサックスのライン、シンセ、ブラス、ストリングスが徐々に変化して独特のコズミックな世界観が構築されています。
また、日本所縁の収録曲も注目ポイント。アルバムの中心となる、4曲目「Neo Tokyo」は、
大友克洋監督の『
AKIRA』からインスピレーションを受けたもので、広大な未来の大都市を舞台にした目まぐるしい芸術作品を想起させる大作に。一方、ラストの「Yurikamome」は、ビドーが日本への憧れを抱き、日本の風景や都市をドライブしているYouTubeのビデオを見てインスピレーションを受けた、想像上のサウンドトラックとなっています。
アルバムは、オランダのヴィジュアル・アーティスト、Sigrid Calonによるアートワークを使用したパッケージ・デザインを担当したアダム・ヘロンが設立したロンドン / ベルリンの新たなレーベル「Tonal Union」の第1弾アーティストとしてリリース。参加アーティストとして、
ダニエル・ブラントをはじめ、ミニマル・バンドの
ブラント・ブラウアー・フリック(ds / 電子パーカッション)、Florian Juncker(tb)、Ruth Velten(sax)が名を連ねています。