ヨーロッパと東京を拠点に精力的に活動を続ける作曲家 / ピアニストの
安田芙充央が、2台ピアノのために書き下ろしたスコアを自身とジャズ・ピアニストの
石井彰とで録音したアルバム『
凛-RIN-』が、「Pourquoi Label」より2023年1月25日(水)にリリースされます。
先鋭的でありながらも難解さを退けつつ、深い人間観と暗い浪漫がにじむ安田の作品は、ドイツのレーベル「ウィンター&ウィンター」のプロデューサー、ステファン・ウインターに「ヤスダは現代作曲家の詩人だ。彼の音世界はやすやすと国境を越えてきて、もっと聴きたい、もっと深く聴きたい、という欲求を掻き立てる。一度、彼の音楽に夢中になると、我々には選択の余地はない。何度も何度も聴かざるを得ないのである」と言わしめ、さらに独の主要紙フランクフルターアルゲマイネからも「日本現代音楽の百科事典と称しても過言ではない、ピアノの第一音から始まるその音楽性と緊張感は崩れることがない」と高い評価を受けています。
また、石井彰は、日本を代表するジャズ・トランペッターである
日野皓正のグループに20年間在籍し、グループをまとめ上げてきました。グループを離れた後は、みずからがリーダーとなって数々のセッションを精力的にこなし、優れたジャズ・ピアニストとしての地位を確立。そのテクニックと感性は折紙付きです。
本アルバムで味わえるのは、安田芙充央によって緻密に書かれたスコアのファンタスティックなピアニズム。「AMESA for Two Pianos」におけるトッカータと歌謡風メロディからなる緻密なスコアリング、「Prayer to Prayer」に見られる2台のピアノの“ずれ”がディレイを生み次元を変えるさま。「There is always light」の少しブルージィで自由な2台のピアノ。「Second Movement to Ludwig」でのデフォルメされたベートーヴェンのモティーフ、「Happiness」のストライド奏法によるスラップスティックな面白さ、Ariaにおけるピアノのカンタービレの美しさなど、聴きどころは満載です。2人の織りなす世界を聴いた後は、まるで1本の上質な映画を見たような不思議な感動にうたれること請け合いとなっています。
なお、本アルバムの発売を記念して、2023年1月27日(金)東京・渋谷 公園通りクラシックスにて〈安田芙充央 石井彰2台ピアノコンサート〉が開催されます。Pourquoi Labelの公式サイトにて予約受付中です。