ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー（Oneohtrix Point Never / 以下OPN）ことダニエル・ロパティンが、最新アルバム『Again』を9月29日（金）にリリースすることを発表。YouTubeにトレイラーを公開しています。

　ダニエル本人の言葉を借りれば、本アルバムは「観念的自伝」であり、メッセージであり、デジタル言語と音響的パラノイア、記憶されたものと忘れ去られたものの呪術的な逆流であり、そのすべてを持ち前のメロディックなタッチで表現した作品です。2015年作『Garden of Delete』同様、『Again』のプロジェクトは、ダニエルによる現在の自分と若い自分とのコラボレーションとしてスタート。そこを始点に、当初のコンセプトには固執することなく、記憶と空想がまったく新しいものを形成するために収束する「非論理的時代物」へと成長。音楽家ダニエル・ロパティンが時空を超えて音楽を作り、「どのような決断がいくつの現実を閉ざしたのだろうか？そのような別世界ではどのような音が生まれただろうか？」と、あったかもしれない世界への想像をめぐらせています。

　また、OPNは芸術性の高いアートワークにも定評がありますが、今作ではダニエルとともに考えたコンセプトを基としてマティアス・ファルドバッケンが制作した彫刻作品をフィーチャーし、ヴェガード・クリーヴンが撮影した写真をカバージャケットに採用。パッケージと全体のデザインは、ダニエル・ロパティンとアパレル・ブランド「Online Ceramics (Elijah Funk & Alix Ross)」によって新たに立ち上げられたコラボレーション・プロジェクト“Memory”が手掛けています。国内盤CDにはボーナストラックが追加収録されるほか、解説書と歌詞対訳が封入。さらに国内盤CDと日本語帯付き仕様盤LPは、Tシャツ付きセットの発売も決定しています。

　2020年の『Magic Oneohtrix Point Never』のリリース以来、ダニエルは音楽カルチャーのあらゆる分野で引く手あまたとなり、2021年にはザ・ウィークエンドによるスーパーボウル・ハーフタイムショーの音楽監督を務め、シャネル“2021/22年 メティエダールコレクション”ショーでも音楽とパフォーマンスを担当。世界チャート1位を獲得したザ・ウィークエンド『Dawn FM』では、エグゼクティブ・プロデューサーを務め、アルバム収録曲の大半で演奏も行なうなど躍進しています。2024年には、ビデオ・アーティストのフリーカ・テットとのコラボレーションによる全く新しいライヴ・ショーが計画されており、世界各地で公演が予定されているとのことです。




Photo：Andrew Strasser & Shawn Lovejoy / Joe Perri