アイルランド・コーク出身の新星バンド、カーディナルズ（Cardinals）が、ニュー・シングル「Masquerade」を発表。同曲は、2026年2月13日（金）に「So Young Records」からリリースされる彼らの同名デビュー・アルバム『Masquerade』からのリード曲となります。

　カーディナルズは、メンバーは、Euan（ユアン）とFinn（フィン）のマニング兄弟と、従兄弟のDarragh（ダラー）、元同級生のOskar Gudinovic（オスカー・グディノヴィック）、Aaron Hurley（アーロン・ハーレー）の5人から成り、家族と友情によって結束。デビュー・アルバム『Masquerade』で、彼らはあらゆる束縛を振り解き、独自の手法で作品を創造しました。

　アルバムは、今年の夏ロンドンの老舗のRAKスタジオでプロデューサーのShrinkと共にレコーディングされ、全10曲を収録。壮大でありながら親密さを漂わせ、ロマンチシズムと神聖なイメージを湛えており、結成当初からバンドが示唆していた潜在的な可能性を、はっきりと実現した作品に。バラエティ豊かな楽曲群は、暴力、冷笑、憤りなどの感情が渦巻く曲もあれば、無邪気で無防備な曲もあり、素朴で真摯なフォークからメロドラマ風のゴシックロックまで、予想だにしない展開をも含んだ多彩な内容となっています。

　強烈な前半と、ダークな後半のコントラストが、レコードのA面とB面のように明確に区分されているのは、メンバー全員のレコードへの愛着を反映してるとのことです。

　アルバムについて、フロントマンのユアンは「このアルバムで描かれるのは、誰もが身に纏う“仮面”やうわべを剥ぎ取ること。幕が上がり、冷笑が取って変わる。皮肉屋になるのは実に簡単ですが、希望に満ち、誠実であることの方が遥かに難しいのです。演奏やツアーを通じて学んだのが、音楽や映画といった創作活動に携わる者は、完全なる皮肉屋でいることはできません。芸術は、防御層より奥深くまで掘り下げることを強いられます。剥ぎ取る過程は苦痛を伴い、誇れない部分と向き合うことになりますが、同時にその弱さを受け入れることで、ある種の容認にも繋がります。アルバムのテーマやアイデアの多くは、そういうところから生まれたものです」とコメント。

　また、先行シングル「Masquerade」については「“Masquerade”という曲は、その点を広く追求しています。アルバム中でも間違いなく、最も内省的な曲の一つです。この曲が露呈する脆さに、居心地が悪くなりますが、正にそれが私たちがこの曲を書く上で目指したところです」と語っています。




Photo by Steve Gullick