鞘師里保のライヴ・ツアー〈RIHO SAYASHI 6th Live Tour 2026 -Too much! Session-〉が、3月22日(日)に神奈川・SUPERNOVA KAWASAKIにて最終公演を迎えました。
ツアーを重ねるごとにSNSを中心にライヴの熱狂が口コミで広がり続け、ツアー・ファイナルとなる本公演は見事チケット完全ソールドアウト。開演前からフロアは期待と熱気に包まれていました。この度、そんなファイナル公演のライヴ・レポートが到着しました。
[ライヴ・レポート] ステージにバンドメンバーが現れ、セッティングが始まると、ドラムのキックに自然と観客の手拍子が重なり、鞘師を迎え入れるような空気が立ち上がる。その流れの中で1曲目『ゆらり』がスタート。スローで伸びやかなボーカルが会場に響き渡り、張り詰めていた空気がゆっくりとほどけていく。続く『27yo』では、ツアーを通して磨かれてきた表現がよりエモーショナルに響き、ファイナルを惜しむようなニュアンスも感じられた。
「川崎に集まってるみんな!こんばんは!鞘師里保です!」という挨拶を挟み、『転生chu☆』へ。バンドのグルーヴと絡み合いながら楽曲はさらにパワーアップし、曲終わりには「大人よ、わがままであれ!」とシャウト。ツアーを経てボーカルのアレンジも進化していることを印象づけた。
今回のツアーはタイトルに「Session」と冠されている通り、ステージと客席の境界をなくし、その場でしか生まれないエネルギーをぶつけ合うことがテーマ。MCでは「Too much sessionは私たちと皆さんとのセッションです。皆さんで決まります!」と語りかけ、その言葉の通り、観客もライブを構成する重要な要素として機能していく。
『DARKSIDE』では冒頭から熱狂の渦へと引き込み、会場全体をダークサイドへと誘う。続くMCでは「今日は盛り上がることを想定して空調を下げ目にしてもらってます(笑)」と笑いを誘いつつ、ツアーを共にしてきたバンドメンバーを紹介。ファイナルのみギタリストとして参加したコレスケ、ソロデビューライブから見守ってくれている親戚のような存在だというベースのシゲ、そして今回初参加のドラマー・げんとアットホームな会話から、チームの良好な空気感が伝わってくる。
『Take a breath』では、シゲのローの効いたソリッドなベースが没入感をさらに深め、『アイセヨイマヲ』では原曲のダークでシリアスなトーンにバンドのフィジカルな演奏が加わり、エモーショナルなピークを作り出す。そしてメジャーデビュー曲『Super Red』では、ソリッドなサウンドとダンスパフォーマンスが融合。間奏ではバンドメンバーの熱のこもったソロから鞘師のソロダンス、そしてコール&レスポンスへとノンストップで展開し、本編のハイライトシーンとなった。
MCでは、観客のレスポンスの速さや、イヤモニを外してその声を直接受け取っていることにも触れ、このライブがまさに観客との“セッション”によって成立していることを改めて強調する。
ライブ後半は新曲『prism』を披露。R&Bテイストの軽やかなリズムと伸びやかなボーカルで空間の質感を一変させると、続く『WE THE ONES』ではMichael Kanekoによるリアレンジバージョンを披露。バンドと一体となったエモーショナルな歌唱が胸を打つ。その流れのまま『Hi (gh) Life』へとシームレスに繋がり、ライブハウスはチルなクラブのような空間へと変化した。
「次で最後です」と語られたMCでは、楽曲がライブを通して変化し、積み重なっていくことへの実感、そしてこれからの制作への意欲もにじませる。さらに、無観客からスタートした自身の活動を振り返りながら、「今こうしてみんなで声を出して楽しめることが本当に幸せ」と語り、これまでの歩みとファンへの感謝を丁寧に伝えた。
「この時間を忘れずに、この時間を胸に進んでいきたい」という言葉に続き、本編ラスト『beyond』へ。サビでは観客とともに大きく手を振り、会場は完全に一体となってフィナーレを迎えた。鳴り止まないアンコールに応え、『alchemy』で再登場。MCでは、楽曲提供者・碧海祐人のセルフカバーアレンジを踏まえたバンドアレンジについて語り、楽曲に込めたストーリーを届ける。そして「5年前に“これからの道を照らしてほしい”という思いで作った『LAZER』が、今は『prism』として7色に広がっている」と語り、その流れの中で『LAZER』へ。これまでの軌跡が線として繋がる瞬間となった。
会場の大合唱とともにアンコールは大団円を迎えるが、ツアーファイナルならではのダブルアンコールが発生。最後は再び『prism』を披露し、より深化したアレンジと観客とのシンガロングによって、未来への再会を約束するようにライブは幕を閉じた。
