ブルーノート・レコードへの移籍第一弾『
ビロンギング』(2025年)がグラミー賞の最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバムにノミネートされた
ブランフォード・マルサリス(Branford Marsalis)が、新作『デディケイテッド・トゥ・ユー』を9月18日(金)に発表します。
ジョーイ・カルデラッツォ(p)、
エリック・レヴィス(b)、ジャスティン・フォークナー(ds)とのみずからのカルテットに、ヴォーカリストの
ダイアン・リーヴスを迎えてマルサリスが新作で取り組んだのは、1963年の名盤『
ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』。『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』は、
ジョン・コルトレーン(ts)が、
マッコイ・タイナー(p)、
ジミー・ギャリソン(b)、
エルヴィン・ジョーンズ(ds)からなるみずからのカルテットに、旧知のヴォーカリストである
ジョニー・ハートマンを迎え、スタンダード・ナンバーを録音したアルバムです。
『デディケイテッド・トゥ・ユー』には、『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』に収められた6曲のほか、「ビッグ・ニック」や「セントラル・パーク・ウェスト」といったコルトレーンによる楽曲、さらに、コルトレーンの傑作『
バラード』から「セイ・イット(オーヴァー・アンド・オーヴァー・アゲイン)」など、ボーナス・トラックを含め全12曲が収録されています。
マルサリスは本作について「ジョン・コルトレーンは、既存の価値観を壊そうとしていたわけではない。彼はピカソのような存在だったんだ。伝統を深く理解したうえで、それをどう広げていくかを考えていた。彼は楽曲を単なる即興のための乗り物とは考えていなかった。演奏する曲そのものに深い共感を抱いていたんだ。私たちの目標も同じで、音楽そのものに寄り添い、共感をもって演奏することを目指している。それこそが、この秋からダイアンとともにツアーへ出ても変わることのない姿勢なんだよ」と語っています。
また、リーヴスは「メンバーの関係性、音楽以外のことも自然に語り合える間柄であること、お互いを単なるミュージシャンではなく一人の人間として理解し合っていること。その輪の中に身を置き、それぞれが持つ独自のリズム感やハーモニーの語彙に触れることで、私はこれまでとは違う場所へ行くことが出来たし、本当に大きな刺激を受けたわ。この音楽がこれからどこへ向かっていくのか本当に楽しみだし、ブランフォードには“そのうち踊り出さなくちゃいけなくなるかもしれないわね”なんて話したのよ」とコメントしています。
Photo by Shervin Lainez