歌謡曲とは一線を画して活躍していたフォーク系のシンガーたちが阿久悠作品をカヴァー! 話題のアルバム『歌鬼2〜阿久悠vs.フォーク』(
2枚組スペシャル・エディション:UPCH-20142〜3 税込3,800円、
通常盤:UPCH-20144 税込3,000円)が2月4日にリリース。このアルバムの発売を記念し、2月6日、ニッポン放送イマジンスタジオにてスペシャル・イベントが開催されました。
当日は、アルバム参加アーティストの中から、
渡辺真知子、
あがた森魚、
りりィ&洋士の3組が出演。まずはりりィ&洋士が登場、アルバムでカヴァーした「舟唄」や、りりィの1974年のヒット曲「私は泣いています」など、ギターとハーモニカのアコースティック・セットで3曲を披露、沁み渡るような魅力的な歌を聴かせました。今回「舟唄」をカヴァーしたことについて、りりィは「自分が歌ってきた歌も、メロディは違えど心根は演歌に通じるものがある。「舟唄」は好きなタイプの演歌」と語っています。
続いてあがた森魚は、まるでフランス映画のサントラのような大胆なアレンジでカヴァーした「津軽海峡・冬景色」を披露したほか、1972年のヒット曲「赤色エレジー」など3曲を演奏。会場は一気に独特のあがた森魚ワールドへ。阿久悠については、「ジャンルが違うという感じではなく、昭和という同時代を一緒に生きたという意味でどこか通じるものがあると感じる」とコメント。
最後に渡辺真知子が、ピアノ演奏にのせて「もしもピアノが弾けたなら」のカヴァーや1977年のヒット曲「迷い道」など3曲を熱唱。「もしもピアノが弾けたなら」では、普段のパワフルなヴォーカルとは一転、抑制のきいた優しく繊細な歌で会場を魅了。トークでは「西田敏行さんに個性が似ていると言われたんですが……」と語り、観客を大いに盛り上げました!
『歌鬼2〜阿久悠vs.フォーク』には、イベントで披露された楽曲以外にも、イルカ「北の宿から」、杉田二郎「五番町のマリーへ」、永井龍雲「雨の慕情」など、あっと驚く組み合わせが実現した全13曲が収録。また、2枚組スペシャル・エディションのDISC.2には、この日のイベントでも司会をつとめた『オールナイトニッポン』初代パーソナリティ、齋藤アンコーがナビゲートするスペシャル・オリジナル番組『齋藤アンコーのオールナイトニッポン〜たいむすりっぷ〜』を収録。全参加アーティストの貴重なトークとともに、当時のヒット曲もオリジナル音源で収録されたフォーク・ファンには涙モノの内容となっています。必携!