ジャズ・シンガーの綾戸智恵が、9月13日（日）に、東京・青山の老舗ジャズ・クラブ・ブルーノート東京で初めてのライヴ〈綾戸智恵 & フレンズ LIVE 2009〉を行ないました。１夜２公演限りのプラチナ・チケットは瞬時にソールド・アウト。自身の52回目の誕生日に発表したばかりの新作『GOOD LIFE』(写真／9月10日発売)から、惜しげもなく繰り出される初披露のナンバーに、各回約300人の幸運な観客は喝采を贈りました。




　2008年7月、綾戸智恵がデビュー10周年記念ツアーの終了を機にステージを離れて約1年。母親が脳梗塞で倒れた3年前からの公約だったという、“家族と向き合う時間をとるための休養”を終え、本格的な音楽活動復帰を飾る記念すべきステージとなったこの日、ラインストーンの入ったタンクトップにシルクのワイドパンツ、上下白でマニッシュに決めた綾戸が観客席後方から登場すると、場内は一気ににぎやかな空気に。パワフルな綾戸智恵の健在ぶりをアピールした。

　綾戸のソロ・ピアノによるジャズ・スタンダードの名曲「ルート66」でスタートしたこの日の公演は、“新生・綾戸”への“チェンジ”表明として選ばれたエリック・クラプトンの名曲「チェンジ・ザ・ワールド」、スパイダース「バン・バン・バン」、エディット・ピアフ作の愛の歌「ラ・ヴィ・アン・ローズ」などのレパートリーで綴られ、手練のバンド・メンバーとのスウィンギーなセッションや、新たに加入したハモンド・オルガンとのデュオなどで観客を魅了。

　初登場となるブルーノート東京での、久しぶりのステージに彼女は「1年ぶりやからちょっとはイメチェンしよ思たけど、そう変われへんわ」と語っています。今月23日にスタートする全国ツアーは、保谷こもれびホールを皮切りに2010年春にかけて約40公演が行なわれます。