“トリップ・ホップ”というジャンルを確立させたユニットとして日本でも人気の高い、英国ブリストル出身の2人組“ポーティスヘッド”において、世紀末的な退廃ヴォーカルを聴かせてくれる女性シンガー“ベス・ギボンズ”。気だるいオーラを醸し出す、その独特のヴォーカルに心を奪われてしまったという方も多かったのではないかと思いますが、その彼女が初となるソロ・アルバム『Out Of Season』を10月28日にUKにてリリースする予定です。

　アルバムは、元トーク・トークのポール・ウェッブと共に制作され、バックのサウンドも“トリップ・ホップ”とは違ったものがあるなど、本体の時とは、また違った面を見せてくれていますが、ただ、どんな人と共演しようが、バックのサウンドがどう変わろうが、彼女が持つ独特の世界観は変わらないので、ファンはご安心を。なお、彼女の公式HPでは、アルバム収録曲の全曲が試聴可能なので、気になる方は、まずはそこで一聴のほどを。

　ちなみに、現在、長い休暇に入っている“ポーティスヘッド”ですが、サウンドの要である“ジェフ・バーロウ”が、最近になってベス嬢に新曲用のデモを送ったという話もあるので、復活は案外近いのかも知れませんよ。ソロもいいけど、前作『ポーティスヘッド』（写真）から、もう5年も経ってしまったので、そろそろ新作が聴きたいってのが率直なところ。一日でも早い復活を願う、そんなCDJournal.comであります。