“サマー・オブ・ラブ”と呼ばれる1967年をピークに、60年代後半を席巻したサイケデリック・カルチャー。アメリカではサンフランシスコ、イギリスでは“スウィンギン”ロンドンをメッカに、ジミ・ヘンドリックス、ザ・ドアーズ、ザ・バーズ、グレイトフル・デッド、ジェファーソン・エアプレイン、ジャニス・ジョプリン、ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、シド・バレット、ジミー・ペイジ……らが、めくるめくような作品を発表しては蠢いていた時代。そんな当時の『ミュージック・ライフ』などからロック、ポップ・シーンのルポの再録、マニアックなセレクトの名盤100選を軸に、英米以外からはクラウト・ロックと呼ばれるドイツのシーン、作品解説なども紹介する新刊、『THE DIG presents サイケデリック・ロック』は5月29日（土）に発売。

　さらに本書では、サイケ・アートの象徴フィルモア・ウェストの公演ポスター・コレクションほか、音楽周辺のポップ・カルチャーにもフォーカス。加えて、リアルタイムの証言として、当時サンフランシスコに住み、近隣のクラブで日々繰り広げられたライヴに足しげく通った亀渕昭信へ取材。実際目にしたステージの数々が語られています。