『The Drift』以来約6年ぶりとなる目下最新アルバム『Bish Bosch』を2012年4ADからリリースし、前作以上にアヴァンギャルドな作風が話題となったScott Walker。ULVERとのコラボレート・アルバムで新境地を見せたドローン / パワー・アンビエント代表、SUNN O)))。両者による衝撃の合作『Soused』（CAD3428CD 輸入盤）が9月23日、4ADよりリリース。日本盤の発売も予定されています。

　David BowieやBrian Enoをはじめとする多くのミュージシャンに影響を与えた巨匠・Scott Walker。1968年のTHE WALKER BROTHERS解散以降はソロでの活動を続け、80年代に入ってからの初作品『Climate of Hunter』からは徐々に作風がアヴァンギャルドに進化。1995年作『Tilt』以来11年ぶりのカムバックを果たした4ADデビュー作『The Drift』では、弛まぬ実験精神とより艶やかさを増したバリトン・ヴォイスに賞賛が寄せられました。

　かたやSUNN O)))は、アメリカン・オルタネイティヴ・ロックの極北・Dylan Carlson率いるEARTHのトリビュート・プロジェクトとしてスタート。Stephen O'MalleyとGreg Andersonによる2本のギターとスタックにスタックを重ねたアンプリファイアから繰り出される持続音の圧倒的大音量、リチュアルなイメージを伴うステージングは、ハイアートの世界からも高く評価されています。

　両者の交流は、SUNN O)))が2009年作『Monoliths & Dimensions』へのゲスト参加をScott Walkerにオファーしたことからスタート。当時Scottはその申し出を断ったものの交流は続き、今回のコラボレーションに至ったとのこと。『Soused』は今年初頭にロンドンにて、『Climate of Hunter』以降のScott Walker作品に携わってきたPeter Walshによるプロダクションの下レコーディングを敢行。全5曲、計49分の超大作に仕上がっているようです。発売に先駆け、特設サイト（scott-o.com）もオープンしています。