2002年には『ファミリー・トゥリー』、2003年にも『ザ・ライヴ・ボックス』と、我が道を突き進む彼女だからこそ実現可能な、年一箱ペースでボックス・セットをリリースしているビョーク。もうさすがに箱にするネタも尽きたろう･･････なんてことはもちろんなく、今年もボックス・セットが発売されることが決定したので、さぁ皆さん資金繰りの計画を!!

　先日、彼女の公式HPで発表されたのはシングル・ボックス・セット。正式な日程はまだ未確定ながら、4月の発売を予定しているこのボックスには、HPに掲載されているジャケット写真から判断するに、93年の「Human Behaviour」（写真）から2002年の「It's In Our Hands」まで、計20枚分（シングル1、2などもあるので実際の枚数はプラス数枚）のシングル音源を収めた箱になりそう。とはいえ彼女のシングルは、発売された国の数だけヴァリエーションが存在すると言っても大げさでないほどに収録内容が微妙に異なっているので、今回のボックス・セットでそれら音源を網羅してくれたら、さぞかし重宝、いや、きっと彼女のことですから、網羅してくれるでしょう!!　いずれ詳細が発表されましたら続報で。

　さらにビョーク関連情報を。ビートルズのファンには、アップルから『The Whale』（70年）と『Celtic Requiem』（71年）の2作品を発表していることで知られているロンドン生まれの作曲家ジョン・タヴァナーが、自身の60歳を記念しリリースする『A Portrait』に、ビョークが参加した音源が収録された。その音源とは、タヴァナーが写真家ナン・ゴールデンのスライドショー“Heartbeats”のために書いた曲で、タイトルは「Prayer Of The Heart」。ビョークの『テレグラム』や『ファミリー・トゥリー』で共演しているブロドスキー・カルテットとともに録音された曲で、公式なCD化はこれが初めてとなるファン必聴の音源。こちらのCDはイギリスで2月2日に2枚組仕様で発売されたばかり。お買い逃しなく。

　また、2月21日には、ビョークについて様々な人々が、その人柄や内面などを語り尽くしたドキュメンタリー作品『インサイド・ビョーク』（UIBP-1015\3,990(税込)）や、2001年のヴェスパタイン・ツアーの裏側を写したドキュメントリー作品『ミニュスクル』（UIBP-1017\3,990(税込)）、そして、元スクイーズのキーボーディスト、ジュールズ・ホランド司会の英国BBCの人気音楽番組『Later With Jools Holland』出演時の模様を収録した『レイター』(UIBP-1016\3,990(税込))が、それぞれ日本でも発売される予定。ビョークのファンは、日ごろの節制を心がけ、各アイテムの発売を万全の懐具合でもって待ち受けましょう。

　それにしても、シングル・ボックスの発売は楽しみ!!!!