第86回〈アカデミー賞®〉“外国語映画賞”受賞作『グレート・ビューティー / 追憶のローマ』（2013）やショーン・ペン主演の第64回〈カンヌ国際映画祭〉“エキュメニカル審査員賞”受賞作『きっと ここが帰る場所』（2011）、第61回〈カンヌ国際映画祭〉“審査員賞”受賞作『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』（2008）などの作品で知られ、“フェリーニに継ぐ21世紀の映像の魔術師”と称されるイタリアの奇才パオロ・ソレンティーノ監督による最新作「グランドフィナーレ」（gaga.ne.jp/grandfinale）が、4月16日（土）より東京・新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほかにて全国ロードショウ。

　主演のマイケル・ケインに加え、レイチェル・ワイズ、ハーヴェイ・カイテル、ポール・ダノ、そして大女優ジェーン・フォンダといった豪華キャストを迎え、アルプスのゴージャス＆エレガントな高級リゾートホテルを舞台に引退した音楽家が人生最後の大舞台に挑むまでの愛と葛藤をで描く「グランドフィナーレ」。ソレンティーノ監督ならではの人物描写と映像美が観る者を感動のフィナーレへと導きます。

　同作のもうひとつの主役となっているのが、劇中を彩る音楽。ライヒ、グラスなどの演奏で高名な現代音楽コレクティヴ“BANG ON A CAN”の中心人物・David Langによるスコアやストラヴィンスキー、ドビュッシー、メルカダンテの名曲といったクラシカルのほか、1960年代を思わせるヴィンテージ・サウンドで注目を浴びている英マンチェスターのTHE RETROSETTESや、オールディーズのテイストとシアトリカルなパフォーマンスが話題の英シンガーPaloma Faith、Justin K. Broadrick（GODFLESH, JESU, FINAL ほか）とのコラボレート作『Jesu / Sun Kil Moon』が好評のSUN KIL MOONことMark Kozelek（元RED HOUSE PAINTERS）、そして名匠David Byrneの楽曲もフィーチャー。なんとMark Kozelekは、本人役で劇中に出演も果たしています。2016年度〈ゴールデン・グローブ賞〉にノミネートされたSumi Joが歌う主題歌「Simple Song」にも注目。いずれの楽曲も、オリジナル・サウンドトラックCD（輸入盤）に収められています。