オヴァル(DEU / Markus Popp) 2016/09/27掲載(Last Update:16/12/12 13:38)
CDのスキップノイズや音楽生成ソフトウェア“Ovalproess”を用いた即興的な楽曲群で広く知られ、1990年代〜2000年代初頭のドイツ電子音楽を代表する存在となりながらも、9年に及ぶ長いブランクを経てThrill Jockeyより2010年にリリースされたアルバム
『O』ではアコースティックなサウンドでファンを驚かせた
OVALことMarkus Poppが、アルバムとしては6年ぶりとなる新作
『popp』(写真)をリリース。ボーナス・トラック2曲を追加収録した国内盤(oval-2 / HEADZ-214 2,200円 + 税)が10月19日(水)に発売されます。
『O』以降は、膨大な未発表音源が収められた
『OvalDNA』、配信 / ヴァイナル限定のアルバム『Voa』、7人の南米シンガーをフィーチャーした意欲作『Calidostópia!』、米ブルックリンの“超越的ブラックメタル”
LITURGYとのスプリット作、福岡「duenn」からのカセットテープ作品『September』などをリリース。Bandcampでは期間限定で過去作の無料大放出を行うなど、精力的な活動を繰り広げてきたOVAL。Darko Dragicevic監督作品「Retina」のスコア以来の新作となる本作は、昨年から今年にかけて制作された楽曲群を収録。
Ricardo Villalobosに通じるラテン・フレイヴァとグラスゴー産ベース・ミュージックの恍惚をミックスし、OVALならではのグリッチィなサウンドに落とし込んだかの如きビーティな作風となっており、これまでのいずれの作品とも異なる新鮮な内容です。
なお、同作はイタリア語で卵を意味する“uovo(ウオーヴォ)”に“oo”追記した造語を冠するPopp自らの新たな“ポップ・レーベル”「UOVOOO」よりリリース。CDパッケージの発売に先駆け、10月14日(金)からは配信も予定されています。