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ルス・カサル日本公演に寄せてジャクソン・ブラウンがコメント

LUZ(ルス・カサル)   2017/05/09 14:19掲載
ルス・カサル日本公演に寄せてジャクソン・ブラウンがコメント
 5月12日(金)から14日(日)までの3日間、東京 青山 BLUE NOTE TOKYOにて開催されるスペインのシンガー、ルス・カサル(Luz Casal)の来日公演に向けて、友人でもあるシンガー・ソングライターのジャクソン・ブラウンがコメント。ルス・カサルとジャクソン・ブラウンが初めて出会ったのは、1990年のチリ。以来、これまで親交を温め続けてきた2人の関係と、音楽に対する深い思いが綴られています。

 ルス・カサルはスペインのガリシア生まれ。82年にデビューを果たし、91年に公開されたペドロ・アルモドバル監督の映画『ハイヒール』に使われた古いボレロのカヴァー「ピエンサ・エン・ミ」で人気を決定的なものにしました。ボレロを中心にラテン・アメリカの名曲を歌った2009年作『ラ・パシオン』が、今年1月に日本でも発売されています。


[ルス・カサル日本公演に寄せて]
 私がルス・カサルと出会ったのは1990年のチリだった。同国の民主主義体勢への復帰を祝うコンサートに共に出演した時だ。ルスはスペインでも最も偉大で最も愛されているシンガーの一人だ。彼女は自らのバンドと共に登場した。そして若きフラメンコ・ギタリストのライムンド・アマドールも彼女に同行していた。ライムンドは当時フラメンコとブルースを融合させた新しい波の先頭にいるギタリストだった。

 このコンサートが非常にパワフルかつ情熱的な空気で人々の心を結び付けてくれたおかげだろう。ルスが私と信念を共有する多くの人々と同じ信念を持つ人物であることに私は気付いたのだ。それは人権を信じ、人々が個々の真実を表現する権利を持っているのだという事への信念だといえる。

 ルスは最も基本的な人の欲望や疑問や課題について語ることに献身的に生きているアーティストだ。彼女は常に人生を自らが見た通りに表現するにはどうすべきかを模索している。

 チリの数年後のケンブリッジ・フォーク・フェスティヴァルで私はルスに再会した。そして彼女は私をスペインに誘ってくれた。私は彼女の誘いに応じ、以来数年に亘って彼女とその夫であるパコのもとを何度も訪れた。そして彼らも私に逢いにカリフォルニアにやって来てくれた。私は彼女を通じてスペインの音楽や歴史について、また世界中の多くの文化に与えた多大な影響、そして歌唱法についての沢山の事や、アーティストとして生きるという事について徐々に学び始めた。

 2008年、デヴィッド・リンドレーとの私のスペイン・ツアーとライヴCDのために彼女のバンドのドラマー、ティノ・ディ・ジェラルドを借りた。そしてそのCDで彼女は私の「青春の日々」(原題"These Days")の最高のバージョンの一つを唱ってくれた。彼女の助けや励ましがなければそのツアーもCDも実現しなかっただろう。

 昨年、私は北部スペインのガリシア州ボイモルトで開かれたフェスティヴァル・デ・ルスに出演した。それはルスが生まれた土地で開かれる音楽祭だ。そこでは毎年優れたバンドが集まり、音楽三昧の週末を過ごす。そして多くのミュージシャンがルスとデュエットをするのだ。この祭りの収益は毎年異なる慈善事業に寄付される。寛大な心と沢山の光に溢れた祭りなのだ。因みにスペイン語でルスは「光」を意味する。

 ヨーロッパでも北米でも南米でも、一度はタイでも、様々な場所でルスの歌を聴いた。彼女が大好きなアルモドバルの映画の主題歌のシンガーが同じ屋根の下に滞在していると知って我々のホストであるルスは偉く驚いた。彼女の歌はどこで聴いても間違いなく聴衆の心をとりこにし、夢中にさせ、勇気づけてくれる。彼女の歌には言葉で表せない魅力があり、それは彼女の歌を聴いた人なら誰もが経験することだ。

 私も日本での彼女のコンサートを観てみたい。この偉大なスペインのシンガーの歌声と魂を私の日本の友達やファンにも知ってほしいと思うし、なぜスペインではどこであっても彼女にドアが開かれているのか、なぜ世界中の人々が彼女を愛しているのかを知ってほしいと思う。

――ジャクソン・ブラウン

ルス・カサル 日本公演

・2017年5月12日(金)〜14日(日)
東京 南青山 BLUE NOTE TOKYO
1st 開場 17:30 / 開演 18:30(12日)
2nd 開場 20:20 / 開演 21:00(12日)
1st 開場 16:00 / 開演 17:00(13〜14日)
2nd 開場 19:00 / 開演 20:00(13〜14日)
チャージ 8,000円(税込 / 別途飲食代)
※お問い合わせ: BLUE NOTE TOKYO 03-5485-0088
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