ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』、スマッシング・パンプキンズ『サイアミーズ・ドリーム』など、ロック・シーンの金字塔的作品を多く手がけたプロデューサー、ブッチ・ヴィグを中心に結成されたロック・バンド、ガービッジ（Garbage）。彼らが1998年に発表した2ndアルバムの20周年記念作品『ヴァージョン2.0 - 20周年記念盤』が、6月22日（金）に発売されます。アルバムのリマスター音源のほか、ボーナス・ディスクにはB面曲や未発表曲を収録。未発表曲「Lick The Pavement」が公開中です。

　全世界で400万枚を売り上げた『ヴァージョン2.0』は、ノイズ・ギターと暗鬱な歌詞などグランジの色合いが濃かった1stアルバム『G』の方向性を大きく進化させたもの。より多彩でより緻密な音の集積となっています。アルバム制作時には“懐かしく昔っぽい曲を今のサウンドに”というコンセプトをかかげ、サウンドの方向性を“ビーチ・ボーイズ×プリテンダーズ”に設定。彼らがもともと持っていたエレクトロニカの要素を残しつつ、よりオーガニックなバンド・サウンドにすることを目標としていました。そこで、曲作りの期間は昔からのお気に入りアーティストであるビートルズやフランク・シナトラ、そして当時の人気絶頂だったレディオヘッドやポーティスヘッドを聴き、その影響を取り入れたと言われています。


このアルバムは成長してる、進化してる、自信を持っているガービッジのサウンドだ。アルバムを録り始めた時に、このアルバムで自分たちのサウンドを作り直すのではなく、今まで持っていたものを新しいテクノロジーのフィルターに通して作ろうって決めたんだ。すごく鋭い部分もあれば、柔らかくて美しい部分もある。これはきっと俺たちのベストだろうね
――ブッチ・ヴィグ