今年3月にリリースした7年ぶりの新作『
クレッセント・ムーン』(MZCA-1368 2,400円 + 税)が話題の米ニューヨークの鬼才アーティスト、
キップ・ハンラハン(Kip Hanrahan)のアーカイヴ・シリーズがスタート。第1弾として、『
ビューティフル・スカーズ』(MZCA-1370 2,300円 + 税)、『
クー・ド・テット』(『クープ・ド・テテ』より改表記、MZCA-1371 2,300円 + 税)、『
デザイアーズ・デヴェロップ・エッジ』(MZCA-1372 2,300円 + 税)の3タイトルがE式ダブル紙ジャケット仕様となって4月25日(水)に再発されます。
キャリア屈指の名作とも言われる『ビューティフル・スカーズ』(2007年)は、ソロ・アルバムとしては前作『
A Thousand Nights And A Night』から10年を経てリリースされた通算11作目の本人名義作。
カサンドラ・ウィルソンとのコラボレーションで一躍脚光を浴びた
ブランドン・ロスを大きくフィーチャーし、ハンラハンの最高傑作と呼び声も高い作品です。
1980年に発表された『クー・ド・テット』は、ハンラハンの原点ともいえるソロ・デビュー・アルバム。
アート・リンゼイや
カーラ・ブレイ、
ビル・ラズウェル、
フレッド・フリス、
テオ・マセロら錚々たるメンバーを従え、リリースから38年経ったいまでも色褪せない傑作です。
『デザイアー・デヴェロップス・アン・エッジ』は、『クー・ド・テット』に続く2ndアルバム。本作は、この後のハンラハン作品に欠かせない存在となった
ジャック・ブルースの初参加作。ブルースの存在感と大胆なラテン・パーカッションの導入など、「アメリカン・クラーヴェ」サウンドの根幹を作ったクールでダークなテクスチャーを持ったアルバムです。ハンラハンは本作について「今にしてみれば、ある意味、罪作りなアルバムだったかもしれない」とコメントしてます。