南アフリカを代表するジャズ・ピアニストで、2020年春には日本・南アフリカ共和国間の友好親善に寄与したとして旭日双光章を受章したアブドゥーラ・イブラヒム（Abdullah Ibrahim）。彼の誕生日を記念して、毎年10月にはドイツ東部のヒルジンガー・ホールでバースデー・コンサートが行なわれますが、86歳を迎えた2020年はロックダウンの最中だったため、10月9日の86歳の誕生日当日に無観客で開催されました。当日のパフォーマンスから、「Did You Hear That Sound?」が配信されています。

　また、延期となっていた叙勲大綬章勲章親授式はヴァーチャルで開催され、在南アフリカ共和国日本国大使の丸山則夫による祝福のスピーチの模様が3月22日（月）17:00に公開されます。

　さらに、超一流の講師から学ぶ、オンライン学習プラットフォームとして話題の“マスタークラス”シリーズにイブラヒムが参加。全10クラスにおよぶこのシリーズで、自身の作曲術やそのプロセス、ピアノ演奏について、みずからの人気楽曲を題材に掘り下げています。講座のイントロダクションがYouTubeで公開されており、イブラヒムは「みなさんお元気ですか？ このようなサイバー空間でお会いできて嬉しいです。今お聴きいただいたのは、私の楽曲のひとつのイントロダクションです。これに続いて楽曲全体の骨組みを分析していきます。そうすることでみなさんのポテンシャルを解き放って、夢を現実化できるようお手伝いできればと思います」と語っています。