立花秀輝の『
イクスサックス 立花秀輝 アルト・サクソフォーン・ソロ作品集』が、9月23日(金・祝)にリリースされます。
渋さ知らズでお馴染みの立花秀輝によるアルト・サクソフォーン・ソロ作品集。既存の奏法から立花のオリジナル奏法まで、サックスの常識を打ち破る様々な特殊奏法による12曲を収録。多重録音や機械的特殊効果を使わず、サックス一本での限界に挑戦する意欲作です。
[推薦文]立花秀輝の新作soloを聴いてから書いてみる。さて、この作品は「へめらも」である。
夜空の彼方へ空中分解しながら組み立て続けるのだから始末が悪い。
今更言うまでもないことだが、この宇宙ではあらゆるものは壊されながら作り続けられている。
万物流転と言ったり諸行無常といったり、横断歩道は手上げて、色即是空、空即是色、夏祭りはそりゃ盆踊りだが昔の話だ。
人間も含めて動物は生理的に受け入れやすいものとそうでないものがはっきりしている。
「私ねえ、ねぎは嫌いなのよ、でもF1レースは好きよ。ぐわん、ぐわん、ぐわーーーーーん」
「何が何だって!?どうでもいいよそんなの。快感が一番!電話は二番と決まてる」
「行け― 行け― 行け― ― 行っちまえ!!!!!!!!!!!」って!――2022年7月7日(牽牛と織女)坂田明(サックス奏者)情熱的?躍動?疾走?奇想天外?飛んでる?ヤバい?なんじゃこりゃ?
色々な言葉が浮かんでくるけれど、明確に「これ!」という言葉が当てはまらない。
このアルバムを形容するのは容易ではない。形容されるのを拒んでいるのかどうかさえ分からない。
「アーティスティックなアルバム」と言えなくはない。だがそれだと難解な曲ばかりが並べられてるイメージを持ってしまいそうだ。
そうじゃない。胸にストンと落ちる曲もちりばめられている。この感覚は何かに似ている、、、、。、、、人。
人は分かるようで分からない。似てるような人でも、付き合ってみるとその個性は人それぞれ、とてつもなく違う。
立花サックスはそんな分かるようで分からない、「人間らしい音楽」なのだと僕は思う。――石塚真一(漫画家)立花秀輝はどうしてこんなことをしたのだろうか。――わからん!
でも、すごい。本作はフリージャズやインプロヴァイズド・ミュージック、ノイズなどの聴き手だけでなく、吹奏楽やクラシックなどでサックスを演奏しているひとたちにぜひ聴いてほしい。
そして、自分が日頃吹いているこの楽器はこんな音も出せるのか、と目からウロコをぼろぼろ落としてほしいと思う。そのうえで立花氏に向かって叫んでほしい。「どうしてこんなことをしたのだ!」と。――田中啓文(小説家)