ノラ・ジョーンズ（Norah Jones）がアルバム・デビュー前にプロモーション用に制作したデモ音源集『ファースト・セッションズ』が日本国内で初作品化（UCCQ-1079 1,500円 + 税）。12月20日（水）にリリースされます。

　デビュー当初、一部のツアー会場やホームページでごく少数流通したのみという本作は、タイトルどおり初めてレコーディングした楽曲をまとめた幻の作品。大ヒット曲「ドント・ノー・ホワイ」や「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」の1stミックス音源のほか、アルバム未収録のジェシー・ハリス作による「サムシング・イズ・コーリング・ユー」など、貴重な音源が収録されています。

　ジョーンズはこの音源が評価され、ブルーノートと正式契約が決定。2001年5月からクレイグ・ストリートをプロデューサーに迎え20曲以上をレコーディングしたものの、当時のブルーノート社長のブルース・ランドヴァルがストリートの音の方向性を気に入らず、手直しして3曲のみを採用。その後、ダイアナ・ロスやダリル・ホール＆ジョン・オーツ、ダニー・ハサウェイらのプロデューサーとして有名なアリフ・マーディンが『ファースト・セッションズ』に収録されていた「ドント・ノー・ホワイ」「ターン・ミー・オン」「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」「ローンスター」の4曲といくつかのカヴァーをまとめて世に出したのが、全世界累計売上が2,700万枚以上を記録しているデビュー作『ノラ・ジョーンズ』です。

　6曲目の「ピース」はブルーノートとも縁の深いピアニスト、ホレス・シルヴァーの1959年作品『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』に収録された楽曲。昨年リリースされたジョーンズの最新作『デイ・ブレイクス』にも新たなヴァージョンで収められています。