奥田民生のニュー・シングル「風は西から」が9月11日（水）にリリースされることが発表されました。彼のシングルとしては「拳を天につき上げろ」以来、約1年8ヵ月ぶりとなります。

　タイトル曲「風は西から」は現在、「マツダ」の企業広告「Be a driver.」オフィシャル・ソングとして話題沸騰中の曲。広島出身の奥田が、広島がほこる自動車メーカー「マツダ」のために書き下ろした、地元愛溢れる歌詞が印象的な楽曲で、民生節全開の軽快なナンバーに仕上がっています。なお、同時にYouTubeで解禁となったミュージック・ビデオは、自動車衝突実験用のダミー人形が車で実験場を抜け出す、ドラマ仕立てのストーリーに。

　シングルのカップリングには、6月に東京・恵比寿「リキッドルーム」で開催されたイベント〈サッポロ生ビール黒ラベル「大人エレベーターの会」〉での斉藤和義とのセッション音源が2曲収録。奥田・斉藤それぞれの代表曲である「And I Love Car」「歌うたいのバラッド」を2人でセッションした、非常に貴重なライヴ音源となっています。

　なお、「風は西から」のレコーディングは、すべての楽器を奥田一人が演奏。YouTubeではその模様の映像が“Short ver.”として公開されていますが、シングルの完全生産限定盤の特典DVDでは、その全貌が分かるレコーディング・ドキュメント映像が収録されます。

　さらに特筆すべきは、同じく限定盤に付いてくるDATA CD-R。一つ一つの楽器トラック、ヴォーカルトラックがMIX前のマルチトラックデータとして収録されており、このデータを使って各楽器の音色の研究をしたり、エンジニア志望者などはMix用の素材としても楽しめるものとなっているとか。DATA CD-Rを音源と一緒につけるのは、奥田自身初の試み。

　ブックレットにも奥田がレコーディングで使用した楽器や機材の詳細とコメントが書かれて、限定盤ではCD、DVD、DATA CD-R、ブックレットのトータルで奥田のレコーディングの全貌を楽しめるだけでなく、各々が楽器演奏やエンジニアリングを楽しむことのできる作品となっています。