『ハクション大魔王』や『科学忍者隊ガッチャマン』、『ヤッターマン』をはじめとする『タイムボカン』シリーズなど数多くの人気アニメを手掛ける「タツノコプロ」は、1962年10月19日に東京都国分寺市にて設立されました。
「タツノコプロ」は、漫画家の
吉田竜夫とそのマネージャー務めていた
吉田健二、漫画家の
九里一平(本名は吉田豊治)の吉田三兄弟を中心に、株式会社竜の子プロダクション(たつのこプロダクション)としてスタート。2013年3月からはそれまで通称で用いられてきた「タツノコプロ」に改称し、2022年に創業60周年を迎えています。
漫画などの原作にたよらないオリジナルアニメが多く、作品の9割以上の権利を自社単独で保有しているのもタツノコプロの特色。そのため、オリジナリティあふれるキャラクターが数多く誕生し、いまなお根強い人気を博しています。
60年代はアメリカでは「スピード・レーサー」(Speed Racer)のタイトルで“輸出”された『マッハGoGoGo』や、くしゃみをすると壺の中から飛び出してくる中年の魔法使いと同じくあくびをすると壺から出てくる娘・アクビによるギャグアニメ『ハクション大魔王』、70年代はミツバチを主人公にしたメルヘンアニメ『昆虫物語 みなしごハッチ』、
天童よしみが吉田よしみ名義で主題歌を歌っていたことでも知られる『いなかっぺ大将』、世界征服を企む秘密結社ギャラクターと戦う5人の少年・少女による科学忍者隊の奮闘を描いたSFアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』、貧乏一家のアマガエルのデメタンと大富豪のトノサマガエル一家の娘・ラナタンとの「ロミオとジュリエット」風なストーリーを描いた『けろっこデメタン』などを生み出していきます。
そして、タツノコプロを代表する人気作品『タイムボカン』シリーズが登場。正義の味方と悪役グループが動物などをモチーフにしたメカで対決することをコンセプトに、作品ごとにキャラクターと設定を替えながら、古今東西でドタバタ劇を繰り広げるSFギャグアニメとして広く親しまれました。
『タイムボカン』シリーズは、『タイムボカン』を皮切りに、『ヤッターマン』『ゼンダマン』『タイムパトロール隊オタスケマン』『ヤットデタマン』『逆転イッパツマン』『イタダキマン』……とシリーズ化。2000年代以降は『タイムボカン2000 怪盗きらめきマン』のほか、昭和期放送のリメイクやスピンオフ作品などが放送されました。
また、正義の味方以上に悪役が目立つのも特徴で、特に『ヤッターマン』では、ガンちゃん、アイちゃんのヤッターマン1号・2号コンビよりも、リーダーでお色気担当のドロンジョとトンズラー、ボヤッキーの悪役“ドロンボー一味”に人気が集まりました。そのなかでもコミカルなセクシーをウリにした“ドロンジョ様”の人気は高く、2009年公開の
櫻井翔主演の実写映画『ヤッターマン』では
深田恭子がドロンジョ役を務めたことも話題となりました。また、2022年にはタツノコプロ創立60周年記念ドラマとして『DORONJO / ドロンジョ』がオンエア。主演を
池田エライザが務めました。
そのほか、『一発貫太くん』『ダッシュ勝平』『未来警察ウラシマン』など、人気作を挙げればキリがありません。設立記念日に、タツノコプロ作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(写真は、2012年6月リリースの映像作品『
タイムボカンシリーズ ヤッターマン ブルーレイBOX』