リサーチ

キッズ・ソングで1番ヒットした曲は?

2021/04/30掲載
はてなブックマークに追加
1番売れたキッズ・ソングって何ですか?
 4月29日の“昭和の日”よりゴールデンウィークに突入。最終日の5月5日は“こどもの日”ということで、キッズ・ソングについて調べてみました。ひとえに“キッズ・ソング”といっても、代々伝わる童謡や手遊び歌などから子供たちが歌う楽曲、アニメやゲームの楽曲、老若男女問わずに親しまれる曲までさまざまなものが挙げられますが、ここでは“ヒット=売り上げ”という観点から考えてみたいと思います。

 まず、なんといっても名前が挙がるのは「およげ!たいやきくん」です。1975年に子供向け番組『ひらけ!ポンキッキ』のオリジナル曲として発表され、子門真人が歌ったシングルは、オリコン史上初のシングルチャート初登場1位&11週連続1位を記録し、450万枚超のセールスを誇る大ヒット曲に。現在日本で最も売り上げ枚数が多いシングル盤で、おそらく今後も抜かれることのない記録を打ち立てています。

 それに続くのが、1999年にNHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』で発表された「だんご3兄弟」です。速水けんたろう茂森あゆみひまわりキッズ、だんご合唱団名義でのシングルは、290万枚以上を売り上げ、歴代シングル売り上げでも5位の大ヒット。社会現象になるほど爆発的な人気となり、その影響もあって「およげ!たいやきくん」が23年ぶりにシングルランキングの100位圏内にチャートインするという現象にも繋がりました。

 今から半世紀前の1969年には、皆川おさむが歌った「黒ネコのタンゴ」がヒット。220万枚以上を売り上げ、歴代シングルランキングも16位。当時、皆川は6歳9ヵ月で、これはシングルチャート10位以内を獲得した最年少ソロ歌手の記録となっています。

 「黒ネコのタンゴ」同様にキッズが歌う楽曲として流行したのが「マル・マル・モリ・モリ!」。2011年のドラマ『マルモのおきて』で主演を務めた芦田愛菜と、鈴木福、犬のムックによる“薫と友樹、たまにムック。”名義でリリースされ、“マルモリ現象”を起こしました。芦田は当時7歳4ヵ月でした。

 2007年にはスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画『崖の上のポニョ』のエンディング・テーマとして“藤岡藤巻と大橋のぞみ”名義で「崖の上のポニョ」をリリース。映画公開が近づくにつれてセールスを伸ばし、前年公開の『ゲド戦記』挿入歌となった手嶌葵テルーの唄」を抜いて、ジブリ作品主題歌シングルで最高順位(3位)を記録しました。大橋は、1976年の「山口さんちのツトム君」以来、31年11ヵ月ぶりに“10歳未満の日本人アーティストによるトップ3入り”の快挙を果たしました。

 アニメ関連にはヒット曲も多く、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』主題歌としてB.B.クィーンズが1990年に発表した「おどるポンポコリン」や、松本梨香が歌うアニメ『ポケットモンスター』主題歌の「めざせポケモンマスター」、2014年にブームを巻き起こしたアニメ『妖怪ウォッチ』からは、キング・クリームソーダゲラゲラポーのうた」やDream5ダン・ダン ドゥビ・ズバー!」「ようかい体操第一」などがヒットし、長く親しまれています。「めざせポケモンマスター」は112万枚以上を売り上げていますが、当初は玩具店やアニメ・ゲーム専門店など一般レコード店では扱われず、ランキングにカウントされていなかったこともあり、実際は公称以上のセールスがあると思われます。また、松本はオリコンにて唯一のミリオンセラー“声優歌手”として名を刻んでいます。また、老若男女に不動の人気を誇るアニメ『それいけ!アンパンマン』のオープニング・テーマとして愛されているドリーミングアンパンマンのマーチ」は、2011年にミリオンセラー認定されています。

 そのほかでは、2000年に慎吾ママがリリースした「慎吾ママのおはロック」も111万枚超えのヒットを記録。バラエティ番組『サタ☆スマ』にて当時SMAP香取慎吾が扮するキャラクター“慎吾ママ”が歌い、歌詞にも出てくる“おっはー”は、同年の新語・流行語大賞の年間大賞を受賞するなど、大きな話題となりました。

 面白いところでは、キッズとのギャップ差が大きな“老若男女”が歌う楽曲として、「老人と子供のポルカ」が挙げられます。俳優でオペラ歌手の左卜全と劇団ひまわりの子役の女子グループが“左卜全とひまわりキティーズ”として1970年にリリースし、チャート10位を記録。ちなみに、ひまわりキティーズのメンバーには、Le Couple藤田恵美がいました。左卜全は当時76歳2ヵ月で、オリコンチャート10位以内を獲得した最年長歌手としても名を連ねています。既に50年も前の楽曲ゆえ、若い人は分からないと思うでしょうが、テレビ東京系バラエティ『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』でBGMとして流れる“ズビズバー パパパヤー やめてけれ やめてけれ〜”の曲といえば、ピン! とくるでしょうか。

(写真は、2018年10月に発売された『決定盤 ひらけ!ポンキッキ ベスト』の再発盤)





※ 記事は掲載日時点での情報をもとに書かれています。掲載後に生じた動向、および判明した事柄等は反映しておりません。ご了承ください。
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 大井 健 コロナ被害からの再起 / みずからの新たな挑戦から生まれたクラシック・アルバム[インタビュー] マチュー・ボガート  パリからロンドンに拠点を移し、“新しい絵の具”を使って作られた英詞アルバム
[インタビュー] 人気女性ピアノYouTuberが“天空”にまつわる楽曲を弾いた煌めきの新作 朝香智子[インタビュー] デビュー35周年の豪華シングル 西方裕之
[インタビュー] 小松亮太 アストル・ピアソラ生誕100周年を記念して「バンドネオン協奏曲」のライヴ録音をリリース[インタビュー] パット・メセニー 新作はクラシック! 室内楽作曲家デビューを果たした『Road to the Sun』
[インタビュー] 次世代アーティストの発掘・育成・普及  Eggsプロジェクト[インタビュー] 「勇敢」「希望」「仲間」をテーマに選曲した清塚ならではのディズニー・アルバム
[インタビュー] 大人気ピアノYouTuberが“ノリノリ”と“癒し”の2枚のアルバムでデビュー ヒビキpiano[特集] 2週連続企画 ジョン・レノン『ジョンの魂』 50周年を記念したアルティメット・コレクションの見どころ聴きどころ
[特集] 2週連続企画 ジョン・レノン『ジョンの魂』 ビートルズ解散後に発表された初のソロ・アルバムを徹底解説[インタビュー] 原点回帰のカラフル・ポップ・アルバム 青木慶則
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015