家庭でも簡単に作れる卵料理として広く親しまれているオムレツ（omelette）。6月2日は“0＝オ、6＝ム、0＝レ、2＝ツ”の語呂合わせから、環境にやさしい業務用鶏卵商品の研究や開発をしている日本シュリンク包装卵協会が「オムレツの日」に制定し、日本記念日協会によって認定されています。栄養バランスが優れた卵で愛情を包み込んだ料理“オムレツ”を通して、家族愛と健康を育む日にしたいという想いも込められています。そんな「オムレツの日」にちなんで、オムレツソングをいくつかピックアップしてみました。

　“オムレツソング”で最もなじみがある楽曲といえば、おそらく森高千里の「ロックン・オムレツ」ではないでしょうか。人気キッズ向け番組『ポンキッキーズ』のオープニング・テーマや挿入歌として登場すると、視聴者から問い合わせが殺到し、急遽1994年1月に森高千里の21枚目のシングルとしてリリースされました。“うちのママはパパと仲良し〜”で始まるこの曲は、オールディーズのロックンロールのリズムに合わせ、森高が仲良し夫婦の円満の秘訣を軽快に歌って人気を博しています。

　人気ロック・バンドのAqua Timezには「オムレット」というタイトルの楽曲があります。朝にオムレツを焼いてくれている大切な人への想いを綴りながら、最後に別れを告げる切ないラヴ・ソングとなっています。この曲は2014年8月リリースの6thアルバム『エルフの涙』に収録されています。

　子供として性格や人となりを見続けた母の思い出や愛情を切々と歌い上げたのが、シンガー・ソングライターの小椋佳による「甘いオムレツ」。子供が喜ぶという理由だけでやたら砂糖を入れて作った母の甘いオムレツが、いつの間にか自分の最上級のオムレツになっていたという想いがジーンと沁みる楽曲となっています。同曲はミニ・アルバム『甘いオムレツ』やベスト・アルバム『デビュー』『大全集 35th Anniversary Special Box』、ライヴ・ベスト盤『シンフォニック・コンサート』などにて聴くことができます。

　オムレツは歌詞のなかにも登場。西野カナは「あなたの好きなところ」にて、愛する人の好きなところを並べていく詞の一つに“オムレツが好きなとこ”を挙げています。同曲は2016年の日本レコード大賞受賞曲となりました。28thシングルとしてリリースされ、アルバム『Just LOVE』やベスト・アルバム『Love Collection 2 〜pink〜』『ALL TIME BEST 〜Love Collection 15th Anniversary〜』に収められています。

　女優や歌手として活躍している福原遥は、“まいんちゃん”こと柊まいん役として出演したキッズ料理番組『クッキンアイドル アイ！マイ！まいん！』時代に多くの料理ソングを歌っています。そのなかで「タマゴはアイドル」にて“オムレツ”が登場。『クッキンアイドル アイ！マイ！まいん！』のオリジナル・アルバム第2弾『クッキンアイドル アイ！マイ！まいん！ まいん歌のレシピ2』（写真）にて耳にすることができます。

　トータス松本は、2009年リリースのソロ・アルバム『FIRST』に収録の「ねむらないぜ」にて、オレのためにいつもの甘いオムレツを焼いてくれと切望していたり、DREAMS COME TRUEは、「あなたにサラダ」のアナザーソングともいえる、アルバム『ATTACK25』収録の「あなたにサラダ以外も」にて、今でもオムレツはひっくり返せないなどコミカルな要素を入れながら愛を伝えたりと、オムレツは楽曲のなかでも愛情を伝えるアイテムとして存在感を発揮しています。“くいしんぼうヒップホップラッパー”ことDJみそしるとMCごはんは、「甘辛MCバトル 〜たまご焼き編〜」にて、1人3役でラップバトルを展開。数々出てくる卵料理のなかに、もちろんオムレツも登場します。同曲はミニ・アルバム『エプロンボーイのさしすせそ』で聴くことができます。