9月29日は、“招き猫は福を呼び込む”と言われていることから、“来る福”を“く（9）る・ふ（2）・く（9）”の語呂合わせとして、日本招猫倶楽部が「招き猫の日」に制定しています。9月29日を含む前後の週では、伊勢神宮皇大神宮前の「おかげ横丁」での「招き猫まつり」をはじめ、各所で招き猫に関する記念行事やイベントが行なわれています。

　その「招き猫の日」にちなんで、“招き猫”に関する音楽作品を3つピックアップしてみました。

　まずは、水曜日のカンパネラの「招き猫」です。コムアイから主演・歌唱担当を引き継いだ詩羽（うたは）体制の「アリス / バッキンガム」に続く第2弾シングル「招き猫 / エジソン」として2022年にリリース。商売繁盛の願いを託される（？）マスコットの招き猫が、実は真の姿は敏腕経営コンサルタントだった……というケンモチヒデフミの世界がクセになる疾走感ある楽曲となっています。翌2023年リリースのEP『ネオン』にも収録しています。

　続いて、斉藤和義が2023年に発表した22ndアルバム『PINEAPPLE』（写真）です。“招き猫”に関する曲名が収録されているわけではありませんが、本作はジャケット・ヴィジュアルになっているのが招き猫。斉藤が粘土から作ってマジックで顔を描いた“お手製”の招き猫が、パイナップルの前に置かれています。同作では、オタフクソース創業100周年記念ソング「100年サンシャイン」や、藤原さくらをフィーチャーした「Pineapple（I'm always on your side）feat. 藤原さくら」、俳優の大森南朋がコーラス参加した「BUN BUN DAN DAN」などを聴くことができます。

　最後は、招き猫カゲキ団のEP『第一歌曲集』です。招き猫カゲキ団は、1979年より96年まで活動し、ギネスブックに「もっとも長く活動した女性ロックバンド」として掲載された、ガールズ・バンドのパイオニア的存在、ZELDAの高橋佐代子（vo）と小嶋さちほ（b）によるユニット。84年より始動し、同年『第一歌曲集』をリリースしました。ZELDAとは対照的な昭和レトロな作風を軸としたアヴァンポップを展開しています。

　このほかにもまだありそうな“招き猫”作品を「招き猫の日」に探し、聴いてみてはいかがでしょうか。