男性ヴォーカルの声の色気や温度が一番映える季節。寒い季節に響く男性の声には、深さ・温度・余韻といった独特の魅力があります。寒さの中でそっと心を温める声、夜を静かに彩る声、胸の奥まで届く透明感――。前回の【女性編】に続き、今回は冬の音楽に欠かせない男性アーティストの歌声をピックアップしました。耳だけでなく心で味わいたくなる、冬に刺さる歌声を名曲とともに紹介します。
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EXILE 日本のダンス&ヴォーカルシーンを牽引し続けてきたEXILE。力強いヴォーカルと圧倒的なパフォーマンスを武器に、エンターテインメントの可能性を大きく広げた存在ですが、EXILEの魅力は“熱さ”だけではなく、柔らかく包み込むようなバラードも名曲揃い。「
Ti Amo 」は切なくも深い愛を描いており、「
Lovers Again 」は冬ソングの定番としても広く愛され、“切ない系バラード”の代表格。大人の色気と表現力で魅せる国民的グループが圧倒的スケールで寒い冬を包み込んでくれます。
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King Gnu (写真) ジャンルの境界を軽々と飛び越え、独自の世界観でシーンを牽引するKing Gnuは、
常田大希 の音楽的センスと、
井口理 の唯一無二の歌声が交わることで生まれる“温もりと冷たさの同居”は、冬の空気に馴染みます。楽曲「
カメレオン 」は、井口の声の温度が変わっていくような歌い方が印象的で冬の夜に聴きたくなる一曲です。“都会の温度”を宿した声とサウンドが冬にしっとり響きます。
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コブクロ 黒田俊介 と
小渕健太郎 の2人の声が溶け合うように響くハーモニーは、力強さと優しさを併せ持ち、どんな感情も受け止めてくれる“包容力”があります。冬の澄んだ空気と相性が良く、静かな夜に聴くと一層心に染みるのも魅力です。運命を信じたくなるようなラヴ・バラード「赤い糸」は、冬の恋を思い出させる、コブクロ屈指の名曲。ドラマ主題歌として話題となった「
流星 」は、力強いヴォーカルとドラマチックなメロディが冬の夜景や街の光にマッチする一曲。冬に寄り添う、あたたかいハーモニーと真っ直ぐな言葉が印象的なアーティストです。
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清水翔太 深い感情を真っ直ぐ届けるヴォーカルとR&Bの柔らかさをまとったメロディ、冷たい空気の中でふっと深呼吸したくなるような、繊細な余白と温度感があり、寒い夜でもそっと手を差し伸べてくれるような歌声が魅力です。冬のラヴ・ソング「
冬が終わる前に 」は、会いたいのに会えない恋人の真っ直ぐな想いと冬のサウンド、溶けていく雪のような柔らかい清水の歌声が胸の奥をじんわり温めます。心の奥にそっと触れる、真っ直ぐで繊細な歌声で冬の景色を彩ります。
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SEKAI NO OWARI 童話のような幻想世界と、現代的なポップのセンスが同居するSEKAI NO OWARI。楽曲ごとに“物語”が存在するような世界観が魅力で、冬の景色によく似合う繊細な温度を持っています。雪がきらめく街をそのまま音にしたような「
スノーマジックファンタジー 」や、静けさと温もりが共存するドラマ主題歌「silent」など冬の名曲も多く、冬の景色を幻想的に彩り、物語性あふれるサウンドと
Fukase の儚げで透明感のある歌声が、冷たい空気の中で一段と存在感を放ちます。
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玉置浩二 “声そのものが物語”といえる存在。力強さも儚さも、温もりも孤独も、すべてを自然に内包してしまう歌声は、冬の静けさと相性抜群。派手さや装飾よりも“心”をそのまま差し出すような表現と、吐息まで感情を宿すような繊細なヴォーカルは、一音で空気の温度を変えてしまう、圧倒的な説得力を持っています。「
メロディー 」は語りかけるような歌い方が胸に深く刺さる“魂が震える”一曲。冬の静けさに溶ける唯一無二の“生声”が心をあたためてくれます。
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Nissy 華やかさの裏にある繊細さ、胸の奥をくすぐるような甘いニュアンスが声の中に宿っていて、恋の温度が揺れやすい冬の季節にぴったり。Nissyの魅力が凝縮された「ワガママ」は、好きだからこそぶつかる“わがまま”や不器用さを、柔らかい声と美しいメロディで包み込むように表現しています。ダンスも歌も映像表現も、すべてを自分の世界観で統一して魅せるNissyは、甘さと切なさを行き来する、多層的な“声の表情”が冬に映えるアーティストです。
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back number 日常の一瞬を切り取るような歌詞と、誰もが経験したことのある感情を鮮やかに描くback number。清水依与吏(vo,g)の声には、温度の低い冬の空気によく似合う、少し枯れた切なさが宿っています。「
ヒロイン 」や「
クリスマスソング 」など、冬の曲に名作が多く、街のイルミネーションや白い息、凍えるような帰り道……そんな景色まで一緒に思い浮かぶほど、季節とリンクする表現が際立ちます。“冬の情景×片思いの温度”を描き、冬の季節にときめきを与えてくれます。
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福山雅治 俳優としての存在感はもちろん、アーティストとしても長く愛され続けるシンガー・ソングライター。落ち着いた低音ヴォイスと包み込むような優しいメロディで冬の景色をそっと柔らかくしてくれます。「Squall」では、恋心の揺れや弱さが丁寧に描かれており、福山のヴォーカルの魅力が際立つ一曲。あたたかいしっとりとした歌声が、冬に癒しをもたらし、凍える季節をそっとあたためてくれます。
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藤井風 ピアノと声だけで空気を一瞬で変えてしまう表現力を持つ藤井風。気負いのない語り口と、心の奥に直接触れてくるような深い声が独特で、寒い季節の静けさとよく馴染みます。「何なんw」は軽快なリズムと岡山弁の空気感がクセになる一曲。「帰ろう」は人生というものに向き合い、死生観を描いた、冬に聴きたくなるバラード。どの楽曲にも“余白”があるからこそ聴く人の気持ちが自然と入り込み、冬に沁みる“静かなエモさ”を音楽で表現しています。
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いつもより少しだけ音楽の温度を感じやすくなる冬の季節。今回紹介した男性アーティストは、独自の世界観を持ちつつも、それぞれ違ったスタイルで冬の景色に寄り添い、冬に聴くとより沁みる歌声の持ち主ばかり。寒さが深まるこれからの季節も、好きな音楽となら乗り越えられる。皆さんが冬に聴きたくなる男性アーティストは誰ですか?