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矢野顕子・乃木坂46・タイラが真夏の始まりを彩る 7月第4週の注目作

2026/07/21掲載
今週リリースされる作品の中で、チェックしておくべきなのは何ですか?
 国民の祝日「海の日」で始まった7月第4週(7月20日[月]~7月26日[日])。関東甲信地方 / 東海地方の梅雨明け宣言が出されたこの3連休は、多くの地域で青い空が広がり、夏を満喫した人も多いのではないのでしょうか?

 7月22日にリリースされる、ソロ・デビュー50周年を迎えた矢野顕子のニュー・アルバム『生きものたちへ』には、真夏の幕開けにぴったりのデュエット曲「海男と瑠璃亜 feat.細野晴臣」が収録されています。矢野顕子と細野晴臣は、キャラメル・ママでのセッションや矢野のデビュー・アルバム『JAPANESE GIRL』、YMOとの共同制作など、長年にわたり共演を重ね、日本のポップス / ロック史を築いてきました。今回は、“海男”と“瑠璃亜”として軽やかな掛け合いを披露。古希を過ぎてもチャーミングな二人のやり取りが、ブギウギ調の明るいサウンドにのって楽しく広がります。南風が吹く中、船に手を振りながら「二人で撮るよ 新しい映画」と未来を語る同曲は、次々と楽しい計画が湧き出しワクワクしている2人の姿が目に浮かぶよう。八景島シーパラダイスを魚のバルーンが泳ぐファンタジックなMVとともに、夏休み前に聴きたい一曲です。

 アルバム『生きものたちへ』には、NHK Eテレ『ねほりんぱほりん』のテーマ曲「生きものたちへ」、宇宙飛行士・野口聡一さん一家との交流から生まれた「うちゅうから」、松たか子を迎えた「YOU ARE SPECIAL TO ME」など、50周年を彩る特別な楽曲が並びます。矢野顕子の無垢で遊び心あふれる音楽性と、耳をくすぐる涼やかな歌声は、猛暑にも優しく響くでしょう。



 7月22日には、矢野顕子と同じく、シティ・ポップの文脈でも評価されるジャズ・シンガー、笠井紀美子の作品群もソニーミュージック「We Want Jazz」シリーズの第5期として全14タイトルまとめて再発されます。70年代~80年代にハービー・ハンコックら世界的プレイヤーと共演した日本屈指のディーヴァであり、フュージョン、ソウル、AORを横断した“クロスオーバー・ジャズ”の重要人物の一人としても評価される笠井。とくに、山下達郎筒美京平、矢野顕子らが作家陣に名を連ね、シティ・ポップの定番曲としても知られる「バイブレイション」「やりかけの人生」を収録した『トーキョー・スペシャル』はこの再発を機に改めて聴きたい一枚です。

 真夏の扉を開くのは、大御所女性アーティストの作品だけではありません。早くも東京で今年初の猛暑日を記録した7月第4週には、乃木坂46がタフなメッセージを放つニュー・シングル「是非に及ばず」も7月22日に発売に。“是非に及ばず”は、明智光秀の謀反で最期を悟った織田信長が潔く状況を受け入れる言葉として知られますが、同曲はむしろ逆で、失敗をぐずぐず引きずるな、腹をくくって前に進めと、前進の決意を促すナンバー。王道のロック・チューンとストレートなメッセージが、猛暑と高湿度で最も過酷なシーズンの一面を持つ日本の夏だからこそ力強く鳴り響きます。また、同シングルは連休中の7月19日に公開された、通常盤のみに収録される6期生楽曲「命の色」のMVも話題で、「是非に及ばず」とは対照的に清涼感あふれるサウンドと深く心に残る歌詞、エモーショナルで美しい映像が話題を呼んでいます。



 夏を熱く盛り上げるナンバーとしては、DXTEENの7thシングル「Wanna」とアンジュルムの37thシングル「BaBaBa Burning Love!/愛が愛のままでいられますように」にも注目。DXTEENは、表題曲で高嶺の花に惹かれる夏の恋を描写。“俺にはSO HIGH”と憧れながらも、衝動を抑えきれずに挑んでいく様子は夏の高揚感をあおります。アンジュルムの両A面シングルは、両曲ともに恋に命を燃やす女性を歌った情熱的なナンバー。「BaBaBa Burning Love!」はエスニック、「愛が愛のままでいられますように」はラテン調と、サウンド面でも灼けるような暑さにぴったりです。

 バンド系では、TOKYO No.1 SOUL SET渡辺俊美が率いるユニット、THE ZOOT16の6年ぶりのアルバム『ONE DROP PANTHERS』も太陽と高相性。クンビア、レゲエ、スカなど、中南米を中心に多国籍なサウンドを身上とする彼らが日本の土着的なエネルギーと、世界のストリートミュージックを融合した8曲をお見舞い。特に表題曲は、疾走感あふれるスカビートにのせて、一般的には涼しい音色の印象があるスティール・パンが火の玉のように熱い旋律を鳴らしています。

 洋楽の注目作も見てみましょう。まずは、7月24日、次世代ガールズ・グループとして注目を浴びる韓国のガールズ・グループ、aespaが日本1stミニ・アルバム『KISS N TELL』で約2年ぶりに日本カムバック。リード曲「KISS N TELL」はEDMを軸にした近未来的なサウンドが魅力で、「ATTITUDE」など攻めの楽曲が際立つ中、ドラマ『キンパとおにぎり』の主題歌となった「In Halo」では、透明感のあるシンセに導かれながら、惹かれ合う想いを神秘的に描き出し、夏の切なさを引き出してくれます。

 同日には、2度のグラミー賞受賞記録を持つ、南アフリカ発のグローバル・スター、タイラの2ndアルバム『A*ポップ』も登場。2023年にリリースされたグラミー受賞曲「Water」で、南アフリカ発祥のダンス・ミュージック“アマピアノ”を世界的に知らしめた“アマピアノの女王”の異名も持つタイラ。本作では、アマピアノの中毒的なビートにのせて、「愛しているなら、シャネルで着飾らせて」と言う強気なメッセージで、女性の誇りを歌う「シャネル」や絶対的な自信を寄せる自分の魅力で、相手を危険な恋に誘うザラ・ラーソンとのコラボ曲「シー・ディド・イット・アゲイン」など、すでに大ヒットしている楽曲を収録。タイラのあふれる自信と誇り、そして香り立つようなセクシーさが詰まったこのアルバムに、世界はまた魅了されてしまいそうです。



 そして、最後にご紹介するのは、今週末にはいよいよ開催される〈FUJI ROCK FESTIVAL'26〉2日目のヘッドライナーとして出演するクルアンビンの過去作の再リリースです。クルアンビンの作品をリリースする「Secretly Group」のキャンペーンの一環で、昨年末にリリースされたデビュー・アルバムのアップデート盤『The Universe Smiles Upon You ii』を含む全8タイトルが国内盤で入手できる機会。特に現時点で最新作となる『The Universe Smiles Upon You ii』は、オリジナル版と同じ日時、場所、スタイルで録音したという内容で、人気曲「Bin Bin」を含め、発売から10年を経てバンドが到達したサウンドが楽しめます。なお、同キャンペーンでは、3日目ホワイト・ステージのトリを務めるミツキの6作も再リリースされます。

[紹介した作品]
7月22日(水)リリース
矢野顕子 / アルバム『生きものたちへ』
笠井紀美子 ウィズ ギル・エヴァンス・オーケストラ / アルバム『サテン・ドール』
笠井紀美子 / アルバム『イン・パーソン』
笠井紀美子 / アルバム『ホワッツ・ニュー』
笠井紀美子 / アルバム『サンクス、ディア』
笠井紀美子 with シダー・ウォルトン・トリオ / アルバム『キミコ・イズ・ヒア』
笠井紀美子 / アルバム『マイ・ラヴ』
笠井紀美子 / アルバム『フォール・イン・ラヴ』
笠井紀美子 / アルバム『トーキョー・スペシャル』
笠井紀美子 / アルバム『ラウンド・アンド・ラウンド』
笠井紀美子 / アルバム『KIMIKO』
笠井紀美子 / アルバム『ラヴ・トーク』
笠井紀美子 / アルバム『ニュー・パステル』
笠井紀美子 / アルバム『ウォッチング・ユー』
笠井紀美子 / アルバム『マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ』
乃木坂46 / シングル「是非に及ばず」
DXTEEN / シングル「Wanna」
アンジュルム / シングル「BaBaBa Burning Love!/愛が愛のままでいられますように」
THE ZOOT16 / アルバム『ONE DROP PANTHERS』
クルアンビン / アルバム『A LA SALA』
クルアンビン / アルバム『THE UNIVERSE SMILES UPON YOU II』
クルアンビン / アルバム『MORDECHAI』
クルアンビン / アルバム『LIVE AT STUBB'S』
クルアンビン / アルバム『LIVE AT RADIO CITY MUSIC HALL』
クルアンビン / アルバム『LIVE AT RBC ECHO BEACH』
クルアンビン / アルバム『LIVE AT THE FILLMORE MIAMI』
クルアンビン / アルバム『LIVE AT SYDNEY OPERA HOUSE』
ミツキ / アルバム『Nothing's About to Happen to Me』
ミツキ / アルバム『BURY ME AT MAKEOUT CREEK』
ミツキ / アルバム『PUBERTY 2』
ミツキ / アルバム『BE THE COWBOY』
ミツキ / アルバム『LAUREL HELL』
ミツキ / アルバム『THE LAND IS INHOSPITABLE AND SO ARE WE』

7月24日(金)リリース
aespa / ミニ・アルバム『KISS N TELL』
タイラ / アルバム『A*ポップ』
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