リサーチ

中島健人・TOMORROW X TOGETHER・ディジョンなど 8月第4週の注目作

2026/08/18掲載
今週リリースされる作品の中で、チェックしておくべきなのは何ですか?
 お盆の連休明けで始まった今週。台風シーズンも到来し、秋の気配も感じられる時期となりました。

 そんな8月第4週(8月17日[月]~8月23日[日])の注目作としてまず挙げたいのが、お盆連休を締めくくった〈SUMMER SONIC 2026〉2日目に出演し、会場を“LOVE!ケンティ―”コールで揺らした中島健人3rdシングル(8月19日発売)です。本作は、TVアニメ『逃げ上手の若君』第2期のOPテーマ「鬼事」と、7月より公開中の自身主演映画『ラブ≠コメディ』の主題歌「Fiction Love」を収めた両A面シングルで、両曲ともにサマソニで披露。とりわけ、「鬼事」は端麗な正座ポーズも含めた、美しい振り付けがSNSでも話題を呼んでいるところ。手首をきびきびと使うキュートな動きから、妖艶さまでを放つケンティーのパフォーマンスは、初めて彼のステージを観た人にも強く響いたはずです。

 そして「Fiction Love」は、現実の世界でも“No1アイドル”を自負する中島が、“360度全方位イケメン”俳優を演じる映画のために自らが作詞・作曲を務めた書き下ろしたもの。映画の世界観に合わせ、撮影用語を散りばめたメタな歌詞と本音がもどかしく交差するような一曲です。ラブコメの裏側にある“仕事の熱”を描く映画のドラマ性を、さらに深く感じさせてくれるのはもちろん、ファンク調のビートに乗せた彼のリズム感ある歌唱も魅力的。“アイドル”を全力で全うする気迫をもちながらも。愛されキャラのケンティ―のステージを見た人は、このシングルで余韻が味わえます。なお、中島は〈SUMMER SONIC 2026〉のセットリストもApple MusicやSpotifyで公開中です。


 音楽フェスが盛り上がる一方で、花火大会も夏の風物詩。8月19日には、8月8日開催された日本屈指の花火大会〈神宮外苑花火大会〉との特別コラボレーションで話題を呼んだK-POPグループ、TOMORROW X TOGETHERの日本5thシングル「セツナハナビ (Setsuna Hanabi)」もリリース。花火大会では、このシングルより、「Nice to Meet Ya」と表題曲が披露されました。サントリー天然水「きりっと果実」のCMにも起用された「Nice to Meet Ya」は爽やかなポップ・ロックで描く青春ラヴ・ソング。「セツナハナビ」は、どこか日本の祭囃子をも彷彿とさせる哀愁漂うメロディにのせて、避けられない別れの瞬間を儚く散る真夏の夜の花火に例えた一曲です。当日は彼らの名バラード「紫陽花のような恋」を間に挟みながら、この対照的な2曲で訪れた人々の心に“夏の夜に咲く光の花”を刻みつけました。シングルには、今秋公開の『沖晴くんの涙を殺して』の主題歌「Silence」も収録されており、夏から秋へと移り変わる季節に寄り添う一枚となっています。


 K-POP勢では、“第5世代”を代表するZEROBASEONEの日本2nd EP『回帰LOVE』(8月19日発売)にも注目。日本のピアノ・トリオ、Omoinotakeが書き下ろしたことで話題の冒頭曲「イグジステンス」は、Omoinotakeらしい鍵盤が先導するグルーヴと、ZEROBASEONEの多彩な歌声が絶妙に調和。アレンジを手掛けたMONJOEによるブラック・ミュージックのエッセンスも加わることで、そばにいてくれる人の大切さを歌ったエモーショナルな内容でありながら、爽やかで軽やかに楽しめる仕上がりです。

 一方、女性アイドル・グループでは、AKB48が通算68枚目のシングル「好きish」をリリース(8月19日発売)。タイトルは“好き”に「~っぽい」「~かも」を意味する“ish”をつなげた造語で、もどかしいけど一番トキメキに胸が騒ぐ“恋の始まり”が歌われます。昭和歌謡直系の親しみやすいメロディが特徴的で、伊藤百花のソロ・パートと、脇を固める佐藤綺星・八木愛らの歌唱パートの掛け合いも見事。顔面国宝こと伊藤の美貌がアップで映し出されるMVも必見です。


 また、ひとりぼっちロック・バンド“ぼっちぼろまる”と、日向坂46小坂菜緒正源司陽子藤嶌果歩の3名によるコラボ・シングル「ロマンティックがほしいなら feat. 小坂菜緒, 正源司陽子, 藤嶌果歩 (日向坂46)」も気になります。同曲は、先述の中島健人がOPを務めるTVアニメ『逃げ上手の若君』第2期のEDテーマです。原作の連載初期からのファンだというぼっちぼろまる”は、第1期ED「鎌倉STYLE」も担当。コミカルなダンスロックだった前作から一転、「ロマンティックがほしいなら」では、80年代アイドル歌謡調のメロディが炸裂。サビ前のブリッジでは、小坂、正源司、藤嶌の順に歌い継ぎ、洗練されたシティ・ポップ調のビートが重なることで、ぼっちぼろまるのセンスと3名の透明感ある歌声が響き合うナンバーとなっています。

  アニソン・タイアップでは、今年メジャー・デビュー10周年を迎えた大阪の3ピース・ロック・バンド、BURNOUT SYNDROMESが、デビュー曲「FLY HIGH!!」をはじめ、「ヒカリアレ」「PHOENIX」過去3作で主題歌を担当したアニメ・シリーズ『ハイキュー!!』の歴代主題歌をカヴァーした『ハイキュー!! × BOS - 主題歌たちの宴 -』も“ハイキュー!!の日”である8月19日リリース。名試合の数々を彩ったSPYAIRの「イマジネーション」「オレンジ」やスキマスイッチAh Yeah!!」が、BURNOUT SYNDROMESアレンジでどうなるのか期待が高まります。

 最後に紹介したいのは、オルタナティヴR&Bシーンの新たな旗手として世界的に注目されるボルチモア出身のアーティスト、ディジョンの2ndアルバム『ベイビー』です。2025年8月の発表時には、辛口で知られるPitchforkが9.0点をつけるなど高い評価を獲得し、このたび国内盤としてリリースされました。2010年代後半からカルト的な人気を集め、1st『Absolutely』ではR&Bにサイケやフォークを織り交ぜた独自のサウンドで話題に。さらに2025年にはジャスティン・ビーバーの最新作『スワッグ』に参加し、一気に注目度が上昇したディジョン。2ndでは、父親になった喜びを歌う「ベイビー!」をはじめ、急激に変化した人生の感情が、魂のこもった歌声とギター / ピアノの生々しい響き、意外性のあるアレンジで描かれています。R&Bファンもロック・ファンも魅了する才能を、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

[紹介した作品]
8月19日(水)リリース
中島健人 / シングル「鬼事 / Fiction Love」
TOMORROW X TOGETHER / シングル「セツナハナビ (Setsuna Hanabi) 」
ZEROBASEONE / EP「回帰LOVE」
AKB48 / シングル「好きish」
ぼっちぼろまる / シングル「ロマンティックがほしいなら feat.小坂菜緒、 正源司陽子、 藤嶌果歩 (日向坂46)」
BURNOUT SYNDROMES / アルバム『ハイキュー!! × BOS - 主題歌たちの宴 -』
ディジョン / アルバム『ベイビー』
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。