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10月7日は「ミステリー記念日」~日本の人気ミステリー作家は?

エドガー・アラン・ポー   2026/10/07掲載
日本のミステリー作家で人気があるのはだれですか。
 アメリカ・ボストン出身のミステリー小説の大家、エドガー・アラン・ポーが1849年10月7日に亡くなったことから、ポーを偲ぶとともにその功績を称えるため、10月7日は「ミステリー記念日」となっています。

 ポーが1841年に発表した『モルグ街の殺人』は、世界最初の推理小説とされており、その後も暗号を用いた推理小説の草分けともいえる『黄金虫』やゴシック風の恐怖小説『黒猫』、超自然的な雰囲気で名高い物語詩『大鴉』などさまざまな作品を発表。特に『モルグ街の殺人』は後世の推理小説家たちに多大な影響を与え、日本で最初に本格的な推理小説を書いたといわれる江戸川乱歩(江戸川藍峯)は、ポーの名前にちなんでペンネームをつけるほどでした。

 アニメ『名探偵コナン』の主人公・江戸川コナンは、“江戸川乱歩”と『シャーロック・ホームズ』の著者“コナン・ドイル”と組み合わせた名前というのは、ご存じのところでしょう。

 さて、日本にも数多くのミステリー作家が読書欲をそそる著書を世に放ち、読者を日々楽しませています。さまざまな描写・表現やスタイルの違いもありますが、いくつか定番の人気ミステリー作家を挙げてみましょう。

 社会派ミステリーの巨匠といえば、松本清張でしょう。『点と線』『砂の器』は何度も映像作品化されています。宮部みゆきも直木賞を受賞した『理由』をはじめ、中居正広主演で映画化、中谷美紀主演でドラマ化され、2023年には台湾でもドラマ化された『模倣犯』、2部作で映画化された『ソロモンの偽証』などミステリーで確固たる地位を確立しています。『三毛猫ホームズ』シリーズで著名の赤川次郎もデビュー以来長く人気作家として知られる存在。70年代後半からスタートした『三毛猫ホームズ』シリーズは、2025年現在も新刊が出ている長編人気シリーズとなっています。

 2020年代でもっとも人気を博している作家のひとりといえるのが、東野圭吾でしょう。この7月に訃報が伝わると、国内外から惜しまれる声が多く届きました。『容疑者Xの献身』をはじめとする『ガリレオ』シリーズや、広末涼子・小林薫主演で映画化されたブレイク作『秘密』、フィギュアスケートの町田樹が現役時代にドラマ版の劇伴曲をスケートプログラムに使用したことでも話題となった『白夜行』など、トリックとヒューマニズムが絶妙にかみ合った作品群で圧倒的なファンを獲得しています。

 伏線回収の清々しさと軽快なテンポ感など、現代風の洗練性に富んだエンタメ性抜群の作品を次々と世に送り込んでいるのが、伊坂幸太郎です。ブレイク作のひとつといえるのが、仙台を舞台とした『重力ピエロ』で、同作が馬名の由来となったジュウリョクピエロが優駿牝馬(オークス)で優勝し、騎乗した今村聖奈騎手にJRA所属女性騎手初のGIおよびクラシック競走制覇をもたらしたことも話題となりました。ビートルズの曲名からタイトルを冠した『ゴールデンスランバー』も各人気ランキングで上位を誇っています。『グラスホッパー』の続編として描かれた『マリアビートル』は、ブラッド・ピット主演の『ブレット・トレイン』としてハリウッド映画化もされています。

 人間の心に潜むドロドロとした感情を描き出し、爽快や痛快とは真逆のモヤモヤとした余韻を引きずる読後感をもたらす“イヤミス”(読んだ後に嫌な気持ちになるミステリー)というジャンルで欠かせない作家といえば、湊かなえです。“イヤミス”ブームのきっかけを生んだとされる『告白』や、映画化された際には戸田恵梨香と永野芽郁の共演も話題となった『母性』、最近では政治家の暗殺事件と新興宗教の宗教2世が抱える苦しみを絡めて描いた『暁星』などが脚光を浴びました。

 そのほか、直木賞受賞の戦国ミステリー『黒牢城』で知られる米澤穂信、デビュー作『月光ゲーム Yの悲劇'88』や『双頭の悪魔』などの「アリス」シリーズが人気の有栖川有栖、『十角館の殺人』をはじめとする「館」シリーズで“新本格派ミステリー”の扉を開いた綾辻行人など、多くの作家が活躍しています。

(写真は、2010年8月リリースのエドガー・アラン・ポー原作映画の映像作品『世にも怪奇な物語 HDニューマスター版』
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