別な方からの調査依頼文に、“よく九死に一生の救出劇などの場面で使われる曲”などと書いてあるのも納得できる壮大なこの曲は、ギリシアが生んだ天才シンセサイザー演奏者“ヴァンゲリス”が手掛けた映画『ブレードランナー』のエンド・タイトルで、映画のオリジナル・サウンドトラックに収録されています。　ヴァンゲリスといえば、『炎のランナー』や『南極物語』など、人々の記憶に残る映画の音楽を手掛けていることでも有名ですが、曲としては『炎のランナー』のテーマと、この『ブレードランナー』のエンド・タイトルが一番有名なのではないでしょうか？　筆者のように映画はよく知らないけれど、曲はよく知っているという人は世界中に沢山いるはずですし。　ちなみに、このサントラがリリースされたのは、映画の劇場公開から12年を経た94年。なぜそんなに長い間リリースされなかったのかと言うと、ちょうどこの当時『炎のランナー』が大成功を収めていた時期だったため、世間に映画音楽家だと思われることを嫌ったためだと言われています。