ニューヨークから始まりロンドン、ミラノ、パリで開催されるファションショー、通称“世界4大コレクション”。現在は〈パリ・コレクション 2016-2017 秋冬〉が開催されています。ショーでは各ブランドの衣装はもちろんのこと、スーパー・モデルたちがランウェイを闊歩する際に流れる音楽も注目すべき点のひとつ。今回は2016年2月1日から2月18日まで開催された〈ニューヨーク・コレクション2016-2017 秋冬〉のランウェイで流れた楽曲をいくつか紹介します。

　ニューヨークを拠点に活躍するデザイナー、アレキサンダー・ワンが立ち上げた「Alexander Wang」はニューヨーク出身の新進フィーメール・ラッパーDonMoniqueの「Pilates」を使用。残念ながらこの曲はフィジカル・リリースはされておりません。レディー・ガガやテイラー・スウィフトらも愛用する「Christian Siriano」のランウェイでは、リアーナのアルバム『アンチ』（写真）に収録されている楽曲「DESPERADO」が使用されています。カラフルで個性的なデザインが印象的なスペインのブランド「Desigual」は、新世代ポップ・アイコンの呼び声高いグライムスがジャネール・モネイをフィーチャーした「VENUS FLY」を使用。この曲はグライムスの目下最新アルバム『アート・エンジェルズ』に収録。マーク・ジェイコブスの下でも活躍したジョセフ・アルチュザラが手がけたブランド「Altuzarra」のランウェイで流れたのはディプロや安室奈美恵への楽曲提供で知られるグラスゴー出身のプロデューサー、ソフィーのアルバム『プロダクト』に収録の「VYZEE」。アメリカを代表するブランド「TOMMY HILFIGER」はマイケル・ジャクソンのソロ1stアルバム『オフ・ザ・ウォール』に収録されている「OFF THE WALL」を使用しています。