6月3日にDVD + Blu-rayの2枚組でリリースされる、ラップ・グループ、N.W.Aの自伝的映画
『ストレイト・アウタ・コンプトン』。映画はN.W.Aの活動を通して、アメリカ・カリフォルニア州コンプトンというインナーシティの実体を描いています。このようにインナーシティに住む人々やストリート・ギャングを題材にした映画をフッド・ムービーと呼びます。“フッド”とは“Neighborhood(近所)”を略したスラングで、コミュニティや近所、地元を指します。2015年には『ストレイト・アウタ・コンプトン』以外にも、
スパイク・リー監督の『Chi-Raq』(日本未公開)がアメリカで公開され、フッド・ムービーは根強い人気を誇るジャンルです。題材のためクライム・アクションのイメージがつきまといますが、行き場のない若者の焦燥感や貧困や差別に負けず戦う人々を描いたフッド・ムービーも多くあります。
代表的なフッド・ムービーに
アイス・キューブが出演したフッド・ムービーの元祖とも呼べる
『ボーイズン・ザ・フッド』、カラー・ギャングと警察の抗争を描いた
デニス・ホッパー監督作
『カラーズ 天使の消えた街』、ブルックリンで暮らす一家を描いた
『クルックリン』などが挙げられます。フッド・ムービーはストーリー以外にも、劇中で流れるブラック・ミュージックも魅力の一つ。上記の3つの映画では
ロクサーヌ・シャンテや
YO-YO、
ビッグ・ダディ・ケインや
ソルト・ン・ペパらが音楽で使用されています。