一方、1982年の2ndアルバム『ディスティニー・ストリート』も人気が高く、ロバート・クインの独特のギターが作品全体を彩ります。中でも「TIME」は、明るさの裏に影を落とすギターと、“パンク詩人”ヘルが“時間”について哲学的に綴った歌詞が魅力の隠れた名曲。「時間だけが本当にリアルな歌を書くことができる。人間にできるのは演奏している時の気持ちを伝えることだけ」という一節は、人間の無力さを静かに突きつけ、“時間”という存在に思いを巡らせずにはいられません。前向きな曲ではないものの、“自分を本当に語ってくれる時間をどう過ごすか”を考えさせてくれる、年の始まりに耳を傾けたい一曲です。なお、2ndアルバムは、ニューミックスや修復版をまとめた完全版『Destiny Street Complete』として2021年にリリースされています。