KOKIA連載「心は世界に旅をする〜KOKIAヨーロッパ・ツアー・ドキュメンタリー - Chapter.2 Interview Vol.2 @フランス
掲載日:2009年10月1日
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  前回は、ライヴ&ドキュメンタリーDVD『Wherever I am 〜 world tour 2009 in Europe 〜』の全体像について、KOKIAさんにインタビューをしました。ここからは、フランス、アイルランド、ポーランド、ベルギー、ドイツとツアーで回った国々での思い出を振り返ってもらいます。今回は、フランス編をお送りします。
――フランスでのライヴは今回が4回目ですよね。KOKIAさんにとってはホームグラウンドみたいな感覚ですか?
 「ヨーロッパの中では完全にそうですね。DVDのなかで話してたかどうか忘れちゃったんですけど、これから自分のツアーがどんなふうに広がっていったとしても“パリから始まった”っていうのは忘れられないです」
――ヨーロッパでの活動をパリから始めたのは、何が理由だったんですか?
 「いや、特に理由はないんですよ(笑)。フランスの方から“コンサートをしませんか?”って言ってもらったのがきっかけだったので。ただ、パリ以外でもそうですけど、日本だったり日本の文化に興味を持っている人は非常に多いと感じています」
――今回のパリでのライヴは合計3回。
 「そうですね。コンサート・ホール、船上ライヴ、ライヴ・ハウスという3つの場所でやらせてもらったんですけど、3つの異なったシチュエーションに合わせて、ステージの雰囲気もセット・リストも洋服も、MCのテンションも毎回少しずつ変えるように心がけたので、そういう意味では、同じフランス内でのライヴでも、いろんなKOKIAを楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。お客さんも楽しかったと思うけど――たぶん、3日間全部来てくださった人もいると思うので――やってる側もすごく楽しかったです」

フランス公演、最初の会場“LA CIGALE”。
開場前に並ぶファンの人たち。
――なるほど。まずは“LA CIGALE”というホールですが、ここは本当にキレイなところですね。
 「キレイですよねー。何て言うか、すごく歴史を感じられる場所なんですよね。以前からフランスの人たちに“LA CIGALEは伝統のあるホールだから、あそこでコンサートがやれるのはすごいことなんだよ”っていうことを聞いていて。今回ようやく実現したから、すごく楽しみだったんですよね」

お客さん、総立ち!
――しかも、今回のツアーのなかでは唯一のフル・バンドによるライヴですからね。
 「これまでの4年間の(ヨーロッパ・ツアーでの)歴史を振り返ってみても、4人のメンバーを携えてのライヴは今回は初めてでした。日本でやっているステージに近いものを見せることができたのは、とてもいいことだと思いますね。私のライヴを観たことがあるお客さんに対しても“今までとは違うでしょう”というものを提示できたんじゃないかなって。ただ、私のなかではどのライヴも同じなんですけどね。ギター1本のライヴでも弾き語りでも、歌うときの気持ちはまったく変わらないというか、バンドの編成が変わっても、歌の力は常に同じなんです」
――でも、ツアーの初日っていう緊張感はあったんじゃないですか?
 「緊張が完全になくなることは、たぶんないと思うんです。ただ、“これはステージ前のいい塩梅”って思えるくらいにはなりたいなって。緊張が変なふうに転ばないように、自分の気持ちをコントロールするというか、今回は上手くいったんじゃないかな」

公演終了後、バンド・メンバーと記念撮影。
――2日目の船上ライヴもかなりスペシャルな企画ですよね。
 「そうですよね。しかもセーヌ川ですから、私もかなりテンションが上がってました。だって、普通のホールとかで綺麗な風景を映そうと思ったら、ものすごく大変じゃないですか。でも船の上でライヴをやってると、どんどん風景が変わっていくんですよ! エッフェル塔も見えたし、ホントにばっちりのロケーションでした。“船の上でライヴをしてみませんか?”っていう、フランスの方からのご提案なんですけどね」

2ヵ所目の公演は、船上!
――DVDを観ていても、観光客気分で楽しめました(笑)。
 「ロマンティックですよね。気付いたかもしれないけど、後ろの方に座ってるカップルのお客さんが……」
――キスしてましたね。
 「そう! フランスに限らず、どこの国でもラブリーな雰囲気で聴いてくれてるお客さんがいて。あれはステージから見てても、すごく微笑ましいんですよ。“幸せそうだな”って。もともとKOKIAのライヴって、カップル率が高いんですけどね」
――KOKIAさんもバカンス気分になれました?
 「いや、ぜんぜんでした。とにかく体調管理のことで頭がいっぱいで、最後まで無事に終えることだけを考えてたので。かなりピリピリしてたんですよ、じつは」
――そんなふうには見えなかったですけどね。じゃあ、観光っぽいことも……。
 「まったくない(笑)。撮影のためにホテルの前に出たり、ちょっと海岸に行ったくらいかな。他のみんなは世界遺産を見に行ったりもしてたけど、私はそういうスペシャルは何も見てないです」
――楽しみは食事くらい?
 「といっても、ステージが終わるまでは、ほぼ何も食べないんですけどね。あっちはライヴが始まるのが遅いので、毎日ライヴが終わるまで、めちゃくちゃお腹が空いてました(笑)。そのぶん、夜は人の2倍くらい食べてましたけど……。何ていうか、毎日のように試合をしているスポーツ選手みたいな感じですよね。コンサート以外のことは何も考えず、とにかく規則正しく過ごすっていう」

絶好のシチュエーションで歌を届けるKOKIAさん。
――ストイックな生活だったと。3日目のライヴ・ハウスはどうだったんですか?
 「じつはあまり調子が良くなかったんです。DVDの映像にも咳をしているところが度々映ってるんですけど、どうやらアレルギーが出てしまったみたいで。楽屋にいると苦しくなるみたいだったから、1部と2部の間は楽屋に戻らず、客席で演奏を聴いてました」
――でも、ライヴ自体はいい雰囲気だったのでは?
 「そうですね、ライヴはパリの3日間のなかでも一番よかったかもしれない。たぶん、“明日からは別の国に行く”っていう区切りの日だったことも関係してるんじゃないかな。'パリのみんな、ありがとう。明日からもがんばるよー!'みたいな(笑)」
取材・文/森 朋之(2009年9月)

【KOKIAの魅力に迫る3つの質問】
毎回、更新ごとに3つのQ&Aを紹介していきます。今回は……。
★歌手になりたいと思った動機は?
A. 実はそんなにないんです。気がつけば歌手になっていました。なんか自然に流れついたという感じです。
★歌うことについての信念は?
A. 心をこめること。そして歌う人であることに自信と誇りをもつこと。
★好きな言葉は?
A. おいしい〜。きもちい〜。きれい! すごい! そしてありがとう。かな^^
【KOKIA LIVE DVD】
『WHEREVER I AM 〜 WORLD TOUR 2009 IN EUROPE 〜』
(VIBL-481/3 税込8,400円)
[収録内容]
【Disc.1】 START from Paris
【Disc.2】 GO around the countries
【Disc.3】 RETURN to my heart

【Winter Live Tour 2009「12月の贈り物」】
今年もクリスマスの近づいた12月にコンサートが決定。
オリジナル曲はもちろん、クリスマス・ナンバーや新曲も聴けてしまうかも!

12/11 (名古屋)名古屋市千種小劇場
開場18:00開演19:00 料金¥5000(全席指定)
一般プレイガイド発売 10/24            
お問い合わせ サンデーフォーク 052-320-9100 

12/13 (福岡)博多Gate's7
開場17:00開演18:00 料金¥5000(全自由 1D別)
一般プレイガイド発売 10/24            
お問い合わせ キョードー西日本 092-714-0159 

12/14 (広島)クラブ クアトロ
開場18:00開演19:00 料金¥5000(全席指定 1D別)
一般プレイガイド発売 10/24            
お問い合わせ ユニオン音楽事務所 082-247-6111 

12/15 (大阪)サンケイホール ブリーゼ
開場18:00開演19:00 料金¥6000(全席指定)
一般プレイガイド発売 10/24            
お問い合わせ Songs 06-6353-6601 

12/21 (仙台)バックページ
開場18:00開演19:00 料金¥5000(全自由 1D別)
一般プレイガイド発売 10/31             
お問い合わせ GIP 022-222-9999 

12/23.24 (横浜)横浜ランドマークホール
23 開場17:00開演18:00 料金¥6000(全席指定)
24 開場18:00開演19:00 料金¥6000(全席指定)
一般プレイガイド発売 10/24        
問い合わせ KMミュージック 045-201-9999

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■ビクターエンタテイメント:https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A012051.html
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