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氷川きよし、KIINA.として魅せた東京公演のレポート到着 氷川「初めてのKIINA.を全面に出したライヴ」

氷川きよし(kiina)   2026/06/25 12:19掲載
氷川きよし、KIINA.として魅せた東京公演のレポート到着 氷川「初めてのKIINA.を全面に出したライヴ」
 氷川きよしが、昨年11月に発売したポップス・アルバム『KIINA.』のリリース記念ライヴ〈アルバム「KIINA.」Release LIVE〉を6月19日に東京・EX THEATER ROPPONGI(東京)、6月24日(水)に大阪・なんばHatchで計4公演開催。

 アルバムの楽曲を中心に、「限界突破×サバイバー」や「キニシナイ」などこれまでのポップス楽曲を披露し、“KIINA.”として観客を魅了した本公演より、東京公演のレポートが到着しています。

[ライヴ・レポート]
 氷川きよし(KIINA.)が、昨年11月に発売したポップスアルバム『KIINA.』リリース記念ライヴ『KIINA. Release LIVE』を、6月19日東京・EX THEATER ROPPONGI(東京)、24日大阪・なんばHatchで計4公演行なった。本公演は、アルバム『KIINA.』からの楽曲を中心にこれまでのポップス楽曲から20曲を披露。「KIINA.」というタイトルに込められた、ありのままの自分を表現するという想いがまっすぐに放たれた情熱的なライヴになった。その東京公演をレポートする。

 オープニング映像からドキッとさせられる。アルバム『KIINA.』のジャケットの後ろ向きの女性が振り返ると、その人もKIINA.で、その瞳の中に吸い込まれていく。そこにあるのは宇宙、地球、胎児…全ての命を掬いあげ、魂を体感させてくれ、“在るべき形”を表現。そして発表当時、心の叫びを描いた歌詞とMVが大きな話題になった「魔法にかけられた少女」(2022年)のMVを逆再生した映像が流れる。

 オープニングナンバーは「魔法にかけられた少女」。赤×黒のドレスで登場したKIINA.の歌が会場の空気を切り裂く。「薔薇 VOLCANO」では〈自由奔放に我が舞台舞い踊れ〉と、激しく、そして自由に伸び伸びと歌う。KIINA.作詞の真っすぐなメッセージソング「デキヤシナイ」、そして全ての人が前向きに生きることを願うロックナンバー「Jeanne d'Arc~聖女の微笑み~」では、ダンサーが赤い布を炎のようにはためかせ、KIINA.の“生き様”をストレートに伝えていく。客席は立ち上がり盛り上がる。

 檻の中の椅子に座って登場し披露したのは「確信」だ。檻から立ち上がったKIINA.は〈明日が来ないとしたら〉〈今日が最期だとしたら〉とマシンガンのように言葉を客席に向け放つ。強さと妖艶さを兼ね備えたカッコいい女性を表現した「ラ・マスカレイド」は4人のダンサーと共にエモーショナルな歌を披露。重心の低い音がより勇壮さを表現する「雷鳴」(ゲーム『信長の野望・新生』エンディングテーマ)ではコーラスとの掛け合いを聴かせてくれる。

 バンドが「Father」を演奏しMVが流れ、スパンコールスーツに着替えたKIINA.が登場し、自身が作詞をした父との思い出を歌った(作曲/木根尚登(TM NETWORK))「はじまり」を披露。ここまでの歌とはガラッと変わって、その優しい歌声で父親との大切な思い出を届ける。コントラバスが響くジャジーなラブバラード「This is Love」は甘い歌声で包み込み、まさに七色の声、豊潤な表現力で客席を引き付ける。歌い終わったKIINA.は「あ~緊張したー!」とその場に座り込む。「初めてのKIINA.を全面に出したライヴ、口がポカーンとしている人もいるかもしれない。でもそれでいいの。新しい世界を見るってそういうこと」と語ると、大きな拍手が起こる。そして「ひとりの人間としての思いを歌詞、作品にして演出を考え、魂を表現しました。情熱的に歌いました」と、このライヴへの想い、意味を伝えると大きな歓声が贈られる。

 アコースティックバージョンの「白睡蓮」(作詞:松本隆、作曲TAKURO(GLAY))を、誰かに語り掛ける様に切々と歌うと、胸が締め付けられる。活動休止中にアメリカ・サンタモニカの海を見ている時に浮かんできた言葉を自ら歌詞にし、木根尚登に楽曲を依頼した「暴れ海峡」は、ポップスと演歌両方の空気を纏う“ネオ演歌”で、KIINA.の圧巻の歌声がドラマティックな世界を作り上げる。「BE THE LIGHT」もKIINA.が生きる葛藤を英語詞で綴った(共作)作品で、客席に丁寧に伝える。結ばれない運命を描き〈どうかあなたよ幸せにならないで 地獄で会うまでは〉という歌詞が印象的な「自鳴琴」は、組曲のような激しい構成で、ステージに倒れこみながら懸命に歌う。まさにKIINA.にしか歌えない、表現できない一曲だ。

 レオパード柄のセクシーな衣装に着替え「Party of Monsters」「限界突破×サバイバー」とクライマックスへ。客席は一緒に踊り、タオルとペンライトを振り、一体となり熱狂が生まれる。

 アンコールは「ハニカムシステム」から。ライヴTシャツにダメージデニム、黒ラインストーンの眼鏡というラフなスタイルで、日常をかわいらしく描いたポップソングを軽快にダンスし、歌った。「キニシナイ」は初のポップスアルバム『Papillon(パピヨン) - ボヘミアン・ラプソディ-』(2020年)に収録されたEDM作品で、SNSの危うい世界に対し、目を見て話そうというメッセージソング。KIINA.とダンサーのパフォーマンスに客席もノリノリだ。さらに「Happy!」でどこまでも前向きなメッセージを届ける。ダンサー、バンドメンバー一人一人をその人柄と共に丁寧に紹介するKIINA.。日ごろからのスタッフ、出演メンバーへの愛が滲み出ていた。

 ラストは両親との思い出を語り、「この曲は元々『命の約束』というタイトルだったんですが、発売当時45歳だったので、『16436日』というタイトルにさせていただいたんです」と紹介し「勇気をあげたい」と語り、「命の約束~16436日」を披露。今のKIINA.の心の中、両親とファンへの溢れる愛と感謝を、客席の一人ひとりに届ける。

 「命ある限り、歌い続けます。氷川きよしと、KIINA.をいつまでも応援してください」というメッセージと投げキッスを客席に贈り、締めくくった。涙と笑いに包まれた2時間。鮮やかなKIINA.の世界をしなやかに歌い、踊り、まさに魂を届けたKIINA.の表情は輝きを増していた。そしてそれを受け取った客席には笑顔の花が咲いていた。

 今後、夏から年明けまで続く長いツアー「氷川きよしコンサートツアー2026-27 ~KIINA’S LAND 2~」を8月7日サンシティ越谷からスタートさせる。KIINA.の誕生日当日の9月6日には、LINE CUBE SHIBUYAは追加公演も決定。ファンと共に40代最後のバースデーを盛大に盛り上げる。


Text by田中久勝

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氷川きよし〈アルバム「KIINA.」Release LIVE〉
2026年6月19日(金)
東京 EX THEATER ROPPONGI
1部: 12:00開場 / 13:00開演
2部: 16:00開場 / 17:00開演

[セットリスト]
M-1 魔法にかけられた少女
M-2 薔薇 VOLCANO
M-3 デキヤシナイ
M-4 Jeanne d'Arc ~ 聖女の微笑み ~
M-5 確信
M-6 ラ・マスカレイド
M-7 小夜月
M-8 雷鳴
M-9 はじまり
M-10 This is love
M-11 白睡蓮
M-12 暴れ海峡
M-13 BE THE LIGHT
M-14 自鳴琴
M-15 Party of Monsters
M-16 限界突破×サバイバー

[アンコール]
M-17 ハニカムシステム
M-18 キニシナイ
M-19 Happy!
M-20 16436日


〈氷川きよしコンサートツアー2026-27 ~KIINA’S LAND 2~〉
kiyoshihikawa.com/feature/concerttour_2627
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