美空ひばりが1956(昭和31)年に録音した話題の未発表曲「二人きりで」が、6月24日(水)に配信シングルとしてリリース。併せて、ミュージック・ビデオも公開されました。
未発表曲「二人きりで」は、当時18歳だった美空ひばりの若き日の歌声で、揺れる少女の恋心を歌い上げた作品。また、同日24日(水)に発売される4枚組CD『
うたの宝石箱』のボーナス・トラックとしても収録。『うたの宝石箱』は美空ひばりの芸能生活80周年記念企画アルバムであり、オリジナル・ヒット曲のほか、名曲カヴァーやテレビCMなどで使用されたジャズなども収録された豪華な内容となっています。
同時公開されたミュージック・ビデオは、AIクリエイティブコンテスト「コロテック(COLOTEK)」で二冠を達成している気鋭の映像クリエイターで、その後日本コロムビアグループのCCOに就任した青木俊樹を中心に、AIクリエイターのnerukoとInt.Labが制作したもの。昭和と令和の横浜を舞台に、ひばりの持つ時代を超えた歌声の魅力を描いた映像作品となっています。
[コメント]「二人きりで」という楽曲には、テーブルを挟んで向き合うふたりだけの、小さく閉じた世界があるように感じました。
ひばりさんの歌声には、その空間をそっと包み込み、時代を超えて届く光のようなものがあります。
本作の映像の軸になっているのは、裏庭で踊る一人の女性です。昭和の記憶と現在の情景の間で揺れながら、ひばりさんの歌声と出会うことで、胸元の黒いリボンがほどけ、淡い水色へと変わっていく。これは「歌の力」を人物の内側に起こる変化として描く試みです。
「もう一歩が踏み出せない」という感覚は、昭和も令和も変わらない。横浜の街を舞台に、時代の異なる恋の断片を重ねたのは、ひばりさんの歌声が特定の時代に属するものではなく、いつの時代の誰かの背中をそっと押してきた歌であることを伝えたかったからです。
この歌声に携わる機会をいただけたことを、心より光栄に思います。――青木俊樹日本コロムビアグループCCO / ミュージックビデオ制作プロデューサー「二人きりで」のミュージックビデオ制作ではキャラクターデザインを担当しました。日本の音楽史に残る偉大なアーティストの貴重な未発表曲に携わることができ、心より光栄に思います。AI技術を用いて美空ひばりさんの楽曲を描き出すにあたり、往年のファンの方々が持つ大切なイメージを尊重しつつ、初めて彼女の音楽に触れる世代にも親しみを持っていただけるデザインを意識しました。 陽の当たる庭で伸びやかに踊る姿を通して、時代を超えて語り継がれる歌声の魅力と、新しい表現の形を感じていただければ幸いです。――neruko美空ひばりさんの未公開楽曲のミュージックビデオ制作を担当させていただくことになり、驚きとともに、大変光栄な機会となりました。「二人きりで」には、テーブルで向かい合う二人だけの、小さな閉じた世界を感じました。一方で、ひばりさんの歌声にいつも感じるのは、人々の営みの逞しさとけなげさ、そして、私たちが生きる日々のまばゆさです。そんなふたつの感覚が重なる場所として、今回の映像では、あえて日差しの差す裏庭に彼らの世界を描きました。表現の形が新しいものへと移り変わっていっても、時代をこえて変わらない情景を、ひばりさんに見守っていて欲しい。そんな願いを込めて制作しました。――Int.Lab