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8月14日はパキスタン独立記念日~パキスタンの著名なミュージシャンは?

2026/08/14掲載
パキスタンやバングラデシュの有名なミュージシャンをおしえてください!
 東にインド、西にアフガニスタンやイラン、北東に中国に接する南アジアの国、パキスタン・イスラム共和国(以下パキスタン)は、約80年前の1947年8月14日にイギリス領インド帝国の分割を経て独立。これにちなみ、8月14日はパキスタンの独立記念日に制定されています。

 独立当初はイギリス連邦の自治領だったパキスタンですが、1956年に正式に憲法を制定し、イスラム共和国として宣言。パキスタンは人口が増加しており、現在は約2億5900万人と、インド、中国、アメリカ、インドネシアに次ぐ世界第5位の人口を誇ります(日本は約1億2200万人で12位)。また、インドネシアに続いて世界で2番目にイスラム教徒が多い国としても知られています。

 独立記念日当日は、各地で祝賀イベントや集会などが行なわれますが、パキスタン最大の都市のカラチ市内では、例年花火やバイクの危険走行のほか、実弾を用いたセレブレーションファイヤー(祝砲)の流れ弾による死傷者が発生するなど、かなり派手で危険な事態も想定されるため、日本の外務省も「13日深夜から14日未明にかけては、外出を控え、屋内でも窓から離れた場所で過ごす等安全対策を講じてください」と注意喚起をホームページに載せるほどです。

 さて、そのパキスタンで著名なミュージシャンといえば、最初に名が挙がってくると思われるのが、ヌスラト・ファテー・アリー・ハーン(ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン)ではないでしょうか。イスラム教神秘主義スーフィズムにおける儀礼音楽カッワーリー(宗教歌謡)の歌い手で、カッワーリーの伝統を西洋に広めた歌手のひとりとして世界的に知られています。

 パキスタン国内でもっともヒットしたのが「ハック・アリー・アリー」(Haq Ali Ali)と言われており、ヌスラト・ファテー・アリー・ハーンはカッワーリーについてのアルバムを一番多くリリース(総数125枚)した人物としてギネス・ブックにも認定されています。

 マーティン・スコセッシ監督の映画『最後の誘惑』のサウンドトラック『パッション』やティム・ロビンス監督の映画『デッド・マン・ウォーキング』のサウンドトラックなどへ参加したことで、西洋世界や日本での認知度を高め、交友のあったピーター・ガブリエルのレーベル〈リアル・ワールド〉からアルバムもリリース。日本では1987年に初来日公演を開催。その後、1992年や1996年とたびたび来日を果たしました。

 カッワーリーという宗教歌謡を西洋世界に広げ、世界的な名声を築いてきたヌスラト・ファテー・アリー・ハーンですが、最期は手術を受けるためにロサンゼルスへと向かう途中、ロンドンで倒れ、1997年8月16日に48歳の若さでこの世を去りました。パンジャーブ州のファイサラーバードで行なわれた葬儀には、数千人の人々が参列したことからも、その偉大さがうかがえます。

 ヌスラット・ファテ・アリー・ハーンの作品は、絶頂期といわれた90年代にレコーディングされた未発表音源を収録したアルバム『チェイン・オブ・ライト』(写真)や、『JVC WORLD SOUNDS~パキスタン / スーフィー歌謡』『ヌスラットよ、永遠に』など、日本でも多くリリースされていますので、宗教歌謡カッワーリーに興味を持った方は、一度触れてみてはいかがでしょうか。
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