| 何年後かに、"幻の名盤"となるレコードが、幻ではなくリアル・タイムで流れつづけた店、ブラック・ホーク |
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60年代には“映画とジャズを楽しむ町”といった趣が濃かった東京・渋谷百軒店。中でも日本ではじめてブリティッシュ・トラッドの紹介を積極的に行ない、鈴木慶一や南佳孝などミュージシャンが多く集まる店だったブラック・ホーク。ブラック・ホーク・オーナー水上義憲氏のインタビューや、店長格だったロック評論家、松平維秋氏らの証言を手はじめに、きわめてユニークな存在だったロック喫茶が歩んだ足どりをまとめたメモリアル・ブック。
また、ブラック・ホークが機関誌として発行していたミニコミ『スモール・タウン・トーク』の1977年12月に発行された11号に掲載された特集記事「ブラック・ホークの選んだ99枚のレコード」をリニューアルして、再現!
いまでもレコード・マニアが探し求めている幻の特集がよみがえりました。
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[主な内容]
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| ■PART1 渋谷百軒店1969 - 70年代 |
| インタビュー: |
| ブラック・ホークの18年 / 水上義憲(ブラック・ホーク・オーナー) |
| 再録 |
| 渋谷(1960-1982)〜渋谷百軒店界隈 / 矢吹申彦(『東京面白倶楽部』より) |
| インタビュー■記憶から消えない60年代の百軒店/三野村泰一(元「サンジェルマン」オーナー) |
| エッセイ■百軒店の「手のひらの上」 / 萩原健太(音楽評論家) |
| ■PART2 松平維秋とヒューマン・ソングス |
| インタビュー: |
| 松平君はトラッドへ向かった / 水上義憲(ブラック・ホーク・オーナー) |
| 再録 |
| イギリスにどんな"都市の音楽"があったか / 松平維秋 |
| トラッドの受け入れられ方 / 松平維秋 |
| よみがえった古謡 / 松平維秋 |
| 始めに歌ありき / 松平維秋 |
| 1999年 / 松平維秋 |
| 1971年作の名盤 / 松平維秋 |
| 生暖かい人間味 / 松平維秋 |
| ザ・バンド / 松平維秋 |
| ロックにとって名盤とは何か / 松平維秋 |
| 終わりの始まり / 松平維秋 |
| トーチカ物語 / 松平維秋 |
| エッセイ: |
| ブラック・ホークからブリティッシュ・トラッド愛好会へ / 森 能文(ハイランド・パイパー) |
| 1970年代百軒店のサムシング・イン・ジ・エアー / 尾城夏人(自由業) |
| ■PART3 この店でしか聴けない音楽 |
| インタビュー: |
| トラッドだけでは客は呼べない / 水上義憲(ブラック・ホーク・オーナー) |
| エッセイ: |
| 「ロック喫茶」という発想 / 和田博巳(ミュージシャン、オーディオ評論家) |
| ブラック・ホークの気配 / 市川 陽(TVプロデューサー) |
| 寄せ書き:ブラック・ホークDAYS |
| 新井健文・飯田竹男・伊藤銀次・小川真一・かしぶち哲郎・粕谷雅昭・小西勝・白石和良・菅沼裕・鈴木慶一・鈴木常吉・本多信介・南佳孝・若林敏子・和田博巳 |
| ■PART4 メッセージが発信される店 |
| インタビュー: |
| 時代はロックに背を向けた / 水上義憲(ブラック・ホーク・オーナー) |
| エッセイ: |
| 「ブラック・ホークのにおい」 / 野田高澄(アート・ディレクター) |
■PART5 99枚のディスク
〜「ブラックホークの選んだ99枚のレコード」リニューアル版 |
| 天辰保文・大江田信・大島豊・小川真一・菅野ヘッケル・浜野サトル・尾城夏人・松平維秋・松永良平 |