

ブルース・バンドだった頃のフリートウッド・マックを率いた名ギタリスト、ピーター・グリーンが英国ロンドンに生まれる。本名はピーター・グリーンバウム。15歳の頃からグリーンと名乗るようになったと言う。そのレス・ポールのトーンは天下一品で、シャッフルから泣きのスロー・チューンまで、数々の名演を残している。が、ドラッグによって精神に破綻をきたし、80年代以降はシーンから姿を消す。復帰したのは90年代後半になってからだった。

シャ乱Qのヴォーカリスト、つんくが大阪府に生まれる。本名・寺田光男。「シングルベッド」をヒットさせたつんくは、一気に日本歌謡界の中心へ。そして、アッという間にモーニング娘。をはじめとする〈つんくファミリー〉の総帥に上りつめた。パラパラ同様〈つい踊り出したくなるディスコ・サウンド〉ブームの立て役者であるが、「ラヴ・マシーン」でのダンス☆マン起用など人材登用の手腕はかなりのもの。誰になんと批判されようが、音楽でしっかりビジネスができる大阪商人魂は見上げたものである。
マイケル・ジャクソンが6年ぶりのアルバム『invincible』を発売。制作費はなんと4億8,000万! 俳優クリス・タッカーをゲストに迎えた先行シングル「ユー・ロック・マイ・ワールド」他、新曲を全16曲収録したこの作品。PVなどで見るマイケルの顔の白さなど、話題を多く振りまいたが……爆発的なヒットには至らなかった。が、そのことにマイケルは怒り心頭。「ソニーの会長は人種差別主義者で、非常に極悪人だ」「新アルバムが(米で)200万枚しか売れなかったのは、ソニーが宣伝を怠ったからだ」など、声高に叫ぶ場面もしばしば……どうしたのマイケル?

小津安二郎にオマージュを捧げた『変態家族 兄貴の嫁さん』で監督としてデビュー、エンタテインメント性に富んだ作品を作り続けている映画監督、周防正行が生まれる。リチャード・ギア&ジェニファー・ロペスなるキャストにて制作されたハリウッド・リメイク版『Shall we dance?』を観る際には、監督自らがリメイク裏事情を綴った『アメリカ人が作った「Shall we dance?」』をお供に添えてどうぞ。
ポールと妻ヘザーの間に、ふたりにとって初めての子供が誕生。名前はヘザーの母ベアトリスと、ポールの叔母ミリーの名前をもらいベアトリス・ミリー・マッカートニー と名付けられた。出産場所はアビーロード・スタジオに近い、ポールの家から歩いても10分ほどのセント・ジョン・アンド・セント・エリザベス病院。予定日より3週間早い出産だったそうで、約3200グラムの元気な赤ちゃんだった。