

ユーロビート全盛期を牽引した歌姫、カイリー・ミノーグがオーストラリアのメルボルンに生まれる。70年代後半から子役として活躍、女優としてテレビ・ドラマを中心に人気を博した。とあるチャリティ企画がきっかけとなり、リトル・エヴァ「ロコモーション」のカヴァーで歌手デビュー、これが母国でNo.1のヒットとなった。その後、英国に渡ってからの活躍振りは周知の通り。ユーロビートの衰退以降も、独自のスタンスで確かな人気を確立しているのは驚くべきことだ。
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの中心人物として活躍、ソロとしても成功しているジョン・フォガティが、米国カリフォルニアに生まれる。兄のトムとともにCCRの前身になるバンドを組んだのは、1950年代の終り。下積みを経た後、CCRでデビューを飾ったのは68年のことだった。以降、72年の解散まで「スージーQ」「プラウド・メアリー」「雨を見たかい」など、数々のヒット曲を放ち、後進に影響を与えた。
渡辺美里の大ヒット4thアルバム『ribbon』発売。当時にしては珍しいミリオン・セラーを達成し、同年の最高売り上げを記録したこのアルバムは、豪華な楽曲提供者によるヒット曲が満載であった。小室哲哉の「悲しいね」ほか、伊秩弘将「恋したっていいじゃない」、大江千里「10 years」、佐橋佳幸「センチメンタルカンガルー」、岡村靖幸「シャララ」、そして木根尚登「さくらの花の咲く頃に」など。美里姉御の元気で一生懸命な応援ソングが、時代と合致した時期であった。
ローリング・ストーンズのヴォーカリスト、ミック・ジャガーがマリアンヌ・フェイスフルとチェイン・ウォークの自宅でマリファナを所持、薬物不法所持でまたまた逮捕される。それ以前にもキース・リチャーズ宅で15人の武装警官に包囲され、麻薬所持容疑でキースと全裸のマリアンヌと共に逮捕されている。またキース、ビル・ワイマンと一緒に立ちションをしたことで逮捕されたことも。この日の逮捕では保釈金50ポンドを払い、即日釈放された。


ポール、リンダとのデュオ名義でアルバム『ラム』英国で発売(米国は17日、日本は6月25日)。前作に続き評論家の間では賛否両論となったものの、全英では2週連続1位、全米では2週連続2位を記録。日本でも最高8位を記録した。71年度のビルボード年間チャートでは38位を記録した。また、72年にポールは『ラム』の全曲をオーケストラ演奏にて録音。録音された音源は77年にパーシー・スリルズ・スリリントン名義でアルバム『スリリントン』として発表した。ここでオーケストラのスコアを手がけたのは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」などのスコアを担当したリチャード・ヒューソンである。