

アイルランドが生んだ偉大なるハード・ロック・バンド、シン・リジィのフィル・ライノットが死去した。享年36、死因はドラッグに起因する内臓疾患。彼のドラッグとアルコールの悪癖は有名で、死を知った友人の中には「非常に悲しかったけれど驚くことはなかった」と語る者もいたそうだ。ボロボロになった体の痛みに耐え兼ね、ステージ上で涙を流していた、という逸話も残っている。ソロでは実験的な楽曲を残していただけに、その後の展開を見てみたかった……。
ジャズ界のスーパー・ギタリスト、ジョン・マクラフリンが英国に生まれる。60年代後半から活動を開始、69年に米国に渡ると、マイルス・デイヴィスのバンドの一員として活躍する。セッション・ワークも盛んにこなし、マハビシュヌ・オーケストラでは後のフュージョン・シーンの形成に多大なる影響を与えた。その凄まじいテクニックはジャズ・シーンのみならずロック界でも有名で、プロからアマチュアまで多くの信奉者を生んでいる。

R.E.M.のシンガー、マイケル・スタイプが米ジョージア州に生まれる。レコード店で知り合ったピーター・バックと意気投合。廃屋教会で一緒に曲を作り始めたマイケルは、暗くつぶやくような“鼻づまり声”が特徴。ひどい鼻孔のおかげで素晴らしい声を手に入れた、と本人もお気に入りのようである。アートスクール出身というその才能は音楽以外にも開花し、写真集や句集も出版。映画『ヴェルヴェット・ゴールドマイン』では、製作総指揮を務めている。2001年、米タイム誌にゲイであることを告白した。
1976年1月4日、フジテレビ系「世界名作劇場」を代表する名作の一つ、『母をたずねて三千里』の放送が開始される。同年12月26日まで全52話を放送。出稼ぎに行った母を捜し、遠く南米へと向かったマルコの勇気と感動の旅物語。旅の途中で出会った人たちの優しさに触れてマルコが成長していく姿を描いている。監督に高畑勲、場面設定とレイアウトに宮崎駿という名コンビが参加、また一部話数の絵コンテには、富野喜幸(現:富野由悠季)も参加している。
唯一無二の存在感ある歌唱で、数多くのアニメや特撮TVの主題歌を歌い上げた子門真人が東京で生まれる。人々の心に熱いメッセージを刻みつけた『仮面ライダー』『科学忍者隊ガッチャマン』『勇者ライディーン』などの主題歌も記憶に残るヒット曲だが、最大のヒットは450万枚以上を売り上げた「およげ!たいやきくん」。売れに売れた化け物ソングであったが、買い取り契約であったため、当時はわずか5万円しか貰えなかったのだとか……。
EMI第2スタジオにて「レット・イット・ビー」のオーヴァーダビング作業を行なう。参加したのはジョンを除く3人とリンダの計4人。69年1月31日に録音したテイクにジョージ、ポール、リンダのハーモニー・ヴォーカルやジョージ・マーティンのアレンジによるホーン・セクション、さらにジョージのギター・ソロやリンゴのマラカスなどを重ねた。この日の作業がビートルズがバンドとして(複数のメンバー)でレコーディングを行なった最後となったのである。