

ピンク・フロイドの代表作にして、ロック史上に燦然と輝く大傑作『狂気』が発売される。一大コンセプト作となっている内容については説明不要だろうし、その後20年以上に渡って全米チャートにランクインし続けたというのも有名な話。今ではマルチ・チャンネルのSACDまで登場し、ステレオでも充分に凄かった足音やチャイム、レジの音がとんでもない臨場感で迫ってくる。30年以上経っても新たな驚きに満ちている、魔法のような作品だ。
2003年にオーストラリアのメルボルンで行なわれた、キッスとオーケストラの共演ライヴ・アルバム『アライヴ4〜地獄の交響曲』が日本でも発売に。キッスのロックンロールとオーケストラが合うのか!?という疑問を吹き消す素晴らしい内容で、ゴージャスな音楽絵巻が存分に楽しめる逸品だ。少し遅れて登場したDVD版がこれまた圧巻で、団員全員がキッスのメイクを施したオーケストラの熱演には頭が下がる。ドキュメンタリーも必見。
175Rのシンガー、SHOGOが福岡県北九州市に生まれる。98年に175Rを結成し、インディーズで大活躍。メジャー・デビュー前からラジオのパーソナリティを務めるなど、その人気と知名度は全国区だった。バンドの中心人物であり、多くのソングライティングを担当。若い世代から絶大な支持を得る存在である。2004年には、元SPEEDの今井絵理子と結婚して話題に。その後、一児をもうけるも、07年9月に離婚を発表した。
Every Little Thingのモッチーこと持田香織が東京都に生まれる。シンボルマークのキャミソールと飾らない歌声は、アムラーやあゆラーにはない自然体を醸し出し、女子高生を中心に大人気に。「Time goes by」「Face the change」などは、もはやカラオケの定番曲と言っていい。そんな彼女も、かつては“持田かおり”としてアイドル養成番組に出演したりもした。しかし、そんな過去を隠すことなく、今日もモッチーはありのままに生きている。
シンプルなロックン・ロールの名手、ニック・ロウが英ケンブリッジに生まれる。時はグラムやプログレが全盛のイギリス。ニックが在籍したバンド、ブリンズレイ・シュワルツらは複雑化した音楽に対するような形で、大衆酒場(パブ)でストレートなロックやカントリーなどを演奏し、“パブ・ロック”というムーヴメントを巻き起す。これが後のパンク/ニュー・ウェイヴ・ブームの導火線となったのであった。2001年には自身のトリビュート・アルバムも発売、まだまだその伊達男ぶりをアピールした。
エルヴィス・プレスリー、アメリカ陸軍に入隊。圧倒的な若者の支持を受けてたプレスリーに召集令状が届いた時の騒ぎは相当なもので、嘆願書や脅迫状まで当局に届いたという。しかし当のプレスリー自身は「とうとう来たので喜んでいる」と答えたとか。プレスリーは入隊後初めての休暇に「アイ・ニード・ユア・ラヴ・トゥナイト」「恋の大穴」「ア・フール・サッチ・アズ・アイ」などをレコーディング。それぞれが大ヒットとなった。


英国で6枚目のシングルとなった「キャント・バイ・ミー・ラヴ」がNME誌で初登場で1位を獲得し、4週間にわたってその座を守り抜いた。またこのシングルは3月17日の段階で、予約注文が100万枚を突破した。B面は英国も米同様に「ユー・キャント・ドゥ・ザット」。両曲ともサード・アルバム『ア・ハード・デイズ・ナイト』に収録された。