

ザ・カーズのフロントマンとして活躍したリック・オケイセックが米国ボルティモアに生まれる。家庭は厳格なカトリックだったとか。16歳の時に耳にしたバディ・ホリー&ザ・クリケッツに感化され、ロックに目覚めることになる。クリーヴランドに移住した後、70年代初頭にはフォーク・グループに在籍していたという。その後、ザ・カーズを結成してからの活躍はご存知の通り。ソロになってからは寡作気味だが、そのカリスマ性は圧倒的だ。
ブラーやゴリラズの活動で知られるシンガー、デーモン・アルバーンが英国ロンドンに生まれる。なんでも、彼の家族はヒッピー的な暮らしをしていたそうで、数ヶ月間トルコで生活したこともあるらしい。中学校を出た彼は演劇学校に通ったものの、役者としては酷いものだと悟り、音楽をプレイするようになったとか。デビュー直後はアイドル的な見方をされたが、その才能を各方面に発揮しはじめるや、UKロック・シーンの最重要人物のひとりに。
夏川りみがシングル「涙そうそう」を発売。森山良子が作詞、BEGINが作曲を担当したこの曲は、もともとは森山の98年のアルバム『TIME IS LONELY』の収録曲である。2000年にはBEGINもシングルとしてリリースしているが、一般のファンに認知されたのはやはり夏川のヴァージョンだ。実力は認められながらもヒットに恵まれなかった彼女は、これによって人気シンガーに。2003年には3組の共演ヴァージョンも登場した。
広瀬香美と大沢たかおが電撃入籍。「ロマンスの神様」を筆頭に、驚異的な高音ボイスでヒットを連発した広瀬。5歳で作曲を始め、福岡女学院音楽科から国立音楽大学作曲科というエリートコースを歩み、ついにはマイケル・ジャクソンのボイストレーナーに3年間師事。郷ひろみや広末涼子などプロデュース業でも才能を発揮するなか、主題歌を担当した映画『ゲレンデがとけるほど恋したい』で主演男優である大沢と運命的な出会いを果たす。大沢ファンの落胆(憤慨?)は想像に難くない。
'70年代後半〜'80年代を一世風靡したソウル・ディーヴァ、チャカ・カーン(本名:イヴェット・マリー・スティーヴンス)生まれる。ボリュームのある独特の低音ヴォイスで、あらゆるジャンルの曲をソウルフルに歌いこなすチャカ・カーン。彼女をリスペクトするミュージシャンはとても多いが、にしても気になるのがインパクト大のこの芸名。なにやら、17歳の時、一瞬アッサー・カーンという男性と結婚し、また、その後黒人運動グループに参加した時、アフリカの言葉で〈炎の戦士〉を意味する〈チャカ〉を名乗るようになったからだとか。
'70年代後半を飾るロックグループ・ツイストのギタリスト、松浦善博誕生。彼の加入後、ツイストは「宿無し」「燃えろいい女」などのヒットを飛ばす。今ではすっかり俳優として知られる世良正則の迫力ある歌声とセクシーなポーズは、多くの女性の支持を獲得。松浦は、ツイストの前には、ワイルドサウスでもギターを担当。解散後も大江千里のプロデュースを手掛けたり、めんたんぴんの飛田一男や桑名正博らとバンド・飛松を結成するなど、マルチな才能を発揮している。
1954年東京都にて、母が元宝塚女優の甲斐はるみ、父は俳優の堀 雄二、兄も声優の堀 之紀という芸能一家に声優の堀 秀行が生まれる。熱い心を秘めた役柄に定評のあるベテラン声優。代表作は『キン肉マン』ウォーズマン、『聖闘士星矢』鳳凰星座の一輝、『機動武闘伝Gガンダム』シュバルツ・ブルーダーなど。前述の作品をはじめ、『ドラゴンボールZ』『ビックリマン』などには兄・之紀も出演している。

ジョンの詩やイラストからなる著書『イン・ヒズ・オウン・ライト(邦題・絵本ジョン・レノンセンス)』が発売された。全79ページで薄いカバーを使用したこの本、表紙の写真やデザインは、ビートルズのアルバム・ジャケットを手がけたロバート・フリーマンのよるものだった。全編言葉遊びに彩られた難解な内容でもあったが、初版5万部は即完売となった。68年にはこの本をもとにした、ヴィクター・スピネッティ(ビートルズの映画にも出演した俳優)演出による舞台も制作された。