

スモール・フェイセスやハンブル・パイで活躍したシンガー兼ギタリスト、スティーヴ・マリオットが死去した。享年44。黒人のような声を持つ白人シンガーは何人か存在したが、その最たる例がこの男だ。特にH.パイ後期の声は凄すぎる。もちろん粘っこいギター・プレイも魅力なのだが、後年の活動振りはいまひとつ乗り切れていなかったようだ。死亡の原因はタバコの不始末による自宅の火事。ピーター・フランプトンとのH.パイ再結成を計画した矢先だったという。
前年11月に死去したクイーンのフレディ・マーキュリーの追悼コンサートが、英ロンドンのウェンブリー・アリーナで開催された。クイーンをリスペクトするアーティストのパフォーマンスとともに、残されたメンバーとゲストによる演奏で構成されたこのショウ、72,000枚のチケットは2時間で売り切れたという。メタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズ、エルトン・ジョン、ジョージ・マイケルなど、錚々たる面子が集結。偉大なるシンガーを盛大に偲んだのだった。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が発売。爆発的ヒットとなり、“あんたアノ娘の何なのさ”というセリフも流行語となる。宇崎竜童を中心に結成された同バンドは、1973年に「知らず知らずのうちに」でデビュー。74年には「スモーキン・ブギ」がヒット、この「港の〜」で絶頂期に至る。同年、キャンディーズ、細川たかしとともに紅白歌合戦に初出場した彼らは、ここでも一人3,500円のつなぎルックで登場。その衣装代は、それまでの紅白でもっとも安いものだったとか。
アメリカンロックバンド、グランド・ファンクのキーボード、クレイグ・フロフト、米国ミシガン州にて誕生。'70年代、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルなど次々とブリティッシュ・ハード旋風が吹き荒れる米国。そんな最中、グランド・ファンク・レイルロード結成。ダイナミックで派手なライヴ活動で暴走機関車と言われる。その後クレイグ・フロストが参加し、バンド名をグランド・ファンクに改名、人気は頂点に。主なヒット曲は、「ロコモーション」や「ハートブレイカー」など。

2004年、アニメ『新造人間キャシャーン』を実写化した『CASSHERN』にて映画監督デビューを飾った、紀里谷和明が熊本県に生まれる。ファッション雑誌を中心にフォトグラファーとして活動した後、SMAP、MISIA、サザンオールスターズ、Mr.Children、Lily Chou-Chou・・・・・・など様々なアーティストのジャケット/ミュージック・クリップを手がける。新世代の映像作家として、今後が期待される一人。07年に、4年半の結婚生活を経て宇多田ヒカルと離婚。
ビートルズ、初のベスト・アルバム『ザ・ビートルズ 1962-1966(通称、赤盤)』『ザ・ビートルズ 1967-1970(通称、青盤)』英国で同時発売(米国では2日、日本では5月20日)。赤盤は全英、全米ともに最高3位を記録し、日本では1位を獲得。青盤は全英と日本では最高2位を記録し、全米では1位を獲得した。この2組のアルバムの選曲はジョージが担当。ジャケットの赤と青の色はリヴァプールを本拠地とするサッカー・チーム、リヴァプールとエヴァートンのチーム・カラーからとられている。