


フォーク・シンガーの岡林信康が、教会の息子として滋賀県に生まれる。ギターを覚えたのは意外にも遅く、大学に入学してからだそうだ。60年代後半から活躍し、「友よ」「山谷ブルース」「それで自由になったのかい」「くそくらえ節」などなど、名曲は数多い。反戦や部落差別などを扱った過激な曲もあり、放送禁止になったこともある。山村に篭るなど、エキセントリックな行動も多いのだが、本人はいたって気さくな人物であることも知られている。
大阪で活動していた3バンド、シャッターズ、乱、QPが融合したシャ乱Qが「18ヶ月」でデビュー。6thシングル「シングルベッド」でのブレイク後、「ズルい女」「空を見なよ」など破竹の快進撃を続けた彼らだが、このデビュー曲を含め初期には隠れファンの多い名曲が多い。「上・京・物・語」「恋をするだけ無駄なんて」など、彼らの佳作の軌跡はベスト盤で一挙に聴くことができる。
エルビス・コステロがデビュー・アルバム『マイ・エイム・イズ・トゥルー』を発売。イギリスではパンク・ブームの真っ只中。本作は、そんなパンク・ブームの文脈をくみ取りつつ、コステロ特有の斜に構えた視線と、メロディ・メーカーとしての才能を大いに開花させた作品として評価を得た。日本では、2002年にドラマ『空から降る一億の星』主題歌としてチャップリンの名曲「スマイル」を歌い、話題を呼んだ。ドラマのためのニュー・レコーディングで、演奏が生きるようにワン・テイクでの収録だったという。
イーグルスのメイン・ヴォーカル&ドラマー&ソングライターとして、ファンを魅了したドン・ヘンリーが生まれる。同時に人々を惹きつけたのは、商業主義に飲み込まれ、もがき苦しむ自身を見つめる彼の真摯さでもあった。「成功が僕らをパラノイアにした」と'82年イーグルス解散後、即ソロ活動を開始。ファースト・アルバムの『アイ・キャント・スタンド・スティル』からは「ジョニーの青春」や「ダーティ・ラウンドリー」などヒット曲が生まれ、評価を高めた。作詞に特にこだわり、録音の直前まで手直しを続ける人だという。
松本零士原作の劇場アニメが1978年夏の「東映まんがまつり」で公開される。78?79年に放映されたTVアニメ版(テレビ朝日系/全42話)の第13話「死の海の魔城」に新作部分を加え、シリーズの鍵を握る最重要エピソードとして映画化された。オリジナル色を打ち出しながらも原作のスタイルを意識した作風で好評を博したTVアニメ版。ハーロックのカリスマ性は今なお多くのファンの心に焼き付いている。

米国でのデビュー・アルバムとなる『Introducing The Beatles』がヴィー・ジェイ・レコードからこの日発売される予定だった。だが、それ以前に発売したシングルの不振やレーベルの経営難のため、実際に発売されたのは翌年1月10日であった。2月8日付けのチャートで59位に初登場したこのアルバムは、最高2位を記録。その後、タイトルやジャケットを変えるなどして何度も再発売された。このアルバムは、「キャッシュ・ボックス」誌の64年の年間チャートで16位にランクされた。一方、ビートルズはこの日からサマーセット州ウェストン・スーパー・メアのオデオン・シネマで6日間のコンサートを開始。ロンドンからカメラマンのデゾ・ホフマンが訪れ、ホテルや近くの海岸でビートルズを写真とカラー8ミリで撮影している。