

サザンオールスターズのベーシスト、関口和之が新潟県に生まれる。青山学院大学時代にSASに参加した彼は、口ヒゲを蓄えた人の良さそうな風貌でもバンドのアクセントになっている。90年代以降、ウクレレ奏者としての活動も増え、CDのみならず著書の発行、さらには“のほほんベアーズ”なる店まで出すに至った(この店ではテディベアも扱っているらしい)。小説の執筆や翻訳など、音楽以外でもその才能を発揮する多才な人である。
演歌歌手の日野美歌が神奈川県鎌倉市に生まれる。1982年にデビューすると、2枚目のシングル「氷雨」が大ヒット。翌83年のNHK『紅白歌合戦』に初出場を果たし、その人気を確立した。葵司郎とのデュエットを披露した「男と女のラブゲーム」(86年)など、演歌ファンのみならず知られているヒット曲を持つ実力派である。2003年からは“歌凛”の名で作詞家としても活動。朋ちゃん&コロッケの「ありがとね!」などでその才能を発揮している。

太田裕美の大ヒット曲「木綿のハンカチーフ」が発売。作詞・作曲は松本隆&筒美京平という黄金コンビ。田舎から都会へ旅立つ男性と、見送る女性というドラマ仕立ての歌詞を、太田裕美が1人2役で歌いこなした。当初は、歌い手として「ナオミの夢」のヘドバとダビデ、さくらと一郎、あゆみお姉さん&けんたろうお兄さんまでもが候補にのぼったとか。ちなみに、椎名林檎のカヴァーヴァージョンでは、林檎嬢と松崎ナオが掛け合いをしている。

シルヴィア・クリステル主演の映画『エマニエル夫人』(フランス)が1974年12月21日に日本で公開される。60年代に発表されたエロティック文学小説を、写真家としても知られるジュスト・ジャカン監督が華麗な映像美で描き、女性を含めた多くの観客を集めて社会現象ともなった。映画を未観な方でも一度は見たことがあるに違いない、籐の椅子に座った全裸のシルヴィア・クリステルのポスターは、あまりにも有名だ。
当初12月15日に予定されていたが時間がなかったため、この日の午後7時から9時までのセッションで、「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」に3本のクラリネット(2本は普通のクラリネット、1本はバス・クラリネット)が加えられた。ポールが「口笛かラッパを入れたい」と言ったことから、ジョージ・マーティンがクラリネットのスコアを書き、ロバート・バーンズ、ヘンリー・マッケンジー、フランク・リーディによって演奏されたもの。午後9時から10時までのあいだに、アセテート盤のためのモノ・ミックスが作られ、午後10時から11時45分のセッション終了時間までに、ジョンが「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のテイク26にさらに新たなヴォーカルとピアノを加えた。